「転職回数が2回、3回と増えることで転職が不利になるのではないか?」といった理由から、行動に移すことを躊躇している人も多いのではないでしょうか。
複数回の転職経験を持つ500人に対し、「1回目と2回目以降の転職活動で企業の対応が違い不利と感じましたか」と、独自アンケートを行ったところ以下の結果となりました。
「企業の対応は違うし不利と感じた(50.2%)」と「特に違いや差は感じなかった(49.8%)」がほぼ半分ずつという結果に。
「企業の対応は違うし不利と感じた」と答えた人からは、次のような回答が寄せられました。
- 書類の通過率が下がった
- 面接で聞かれる内容が違う
- 警戒されている感じが伝わってきた
一方で「特に違いや差は感じなかった」という人からは、「企業が自分をどう見るかよりも、自分のほうが転職先候補の企業に対して必要以上に慎重になってしまう」という意見が寄せられました。
当記事では、上記以外に「転職2回目以降で感じたデメリットとメリット」についても500人に聞いてみた結果をまとめています。
- 調査対象:2回以上転職経験がある人
- 調査日:2021年4月3日~17日
- 調査方法:インターネットによる任意回答
- 調査人数:500人(女性299人/男性201人)
500人に聞いてみた!転職2回目以降のデメリット7選
次に「転職2回目以降に感じたデメリット」を聞いたところ、結果は以下のようになりました。
回答数が多かった順に上位7つまでをランキング形式で紹介します。
1位「退職理由を考えるのが大変(139人)」と、2位「採用しても長続きしないと警戒されている(133人)」が突出して多くなりました。
以降、3位「待遇が悪くなる(46人)」、4位「年齢が高くなる(41人)」、5位「求められる経験・スキルが高い(24人)」、6位「転職そのものへの悪いイメージが根強い(23人)」、7位「採用されにくい(12人)」と続きます。
調査結果を見ると、複数回転職している人に対する「マイナスイメージ」にデメリットを感じた人が多いようです。
ランキング外でも、11位「一貫性がないと思われる」、16位「協調性がないと思われる」などの回答も寄せられています。
そもそも採用担当者が転職に対して良くないイメージを持っている場合、応募した時点でマイナスからのスタートです。
その評価を覆すために、採用担当者を納得させられるだけの「退職理由・転職理由」をきちんと準備する必要があるというわけですね。
なお「2回目以降の転職にデメリットは感じなかった」と答えた人は45人となっています。
では各ランキングの解説を含めて、具体的な回答をご紹介します。
1位 退職・転職理由を考えるのが大変
1位は455人中139人が回答した「退職・転職理由を考えるのが大変」でした。
2回目以降の転職では、1回目以上に退職・転職理由を聞きたがる採用担当者が多いです。
中には「1回目は退職理由を聞かれなかったが、2回目は細かく聞かれた」という人も。
採用担当者の納得する理由がないと不利になるため、転職理由・退職理由をきちんと説明できるよう準備するのが大変なんですね。
また「以前の転職理由も聞かれた」「これまでのすべての転職理由を用意しておく必要があるので大変」という人も複数人いました。
以下、実際に寄せられた回答を紹介します。
- 1回目の転職より転職理由が重要になる。「なんとなく」やふわっとした理由だとかなり不利にはたらく(20代男性、2回転職)
- 1回目以上に筋の通った転職理由がないと面接に受からないと感じました(30代女性、2回転職)
- 前回の転職の理由を聞かれて、2回目の面接官を納得させるのは難しいと感じた(40代女性、4回転職)
退職や転職理由を考えるのが大変な人は、転職エージェントに相談してみてはいかがでしょうか。
転職エージェントでは、応募書類の書き方や面接対策を実施しており、退職や転職理由についてもアドバイスがもらえます。
もちろん、転職回数が多い人の転職支援経験もあるので、あなたの経験やスキルに応じた有利になる理由を一緒に考えてくれるでしょう。
転職回数を重ねる必要性や、一貫性のある退職・転職理由のアピールがおすすめです。
2位 採用しても長続きしないと警戒されている
1位と僅差の2位は、455人中133人が回答した「採用しても長続きしないと警戒されている」でした。
採用担当者から「採用してもすぐ辞めてしまうのでは」「辞めグセがあるのでは」と警戒されている雰囲気を感じたという人が多数。
「まだまだ日本では、転職回数が多いと不真面目で続かないと思われる」「田舎だからか一つの会社に長く勤めることを良しとする会社が多い」など、国や地域についての意見もありました。
また8位以下には「協調性がないと思われる」「仕事ができないと思われる」など、「複数回転職する人への悪いイメージ」が他にもいくつかランクインしました。
以下、実際に寄せられた回答を紹介します。
- 短期間での2回目の転職だったので「続けられない人」という印象を持たれやすかった(20代女性、2回転職)
- 長期間同じ会社に留まれないタイプと思われてしまうため、採用が難しくなったと思う(30代男性、5回転職)
- 継続できないというイメージを持たれているところからのスタート(40代男性、2回転職)
「長続きしないのでは」と思われないためにも、長く働き続ける意思があることをアピールしましょう。
企業としては、転職回数の多い人を採用しても、またすぐ辞めてしまうのではないかと採用を躊躇するからですね。
たとえば、転職先で実現したいキャリアや習得したいスキルについて具体的にアピールすると、簡単には辞めないだろうと判断してもらえる可能性も出てきます。
前向きな理由をアピールできない人は、本当に転職が必要なのか考え直してみてください。
また、短期間での転職を何度も繰り返しているのが不安な場合、もう少し今の仕事を続けて勤続年数を積み重ねてからの転職も考えてみてはいかがでしょうか。
3位 待遇が悪くなる
3位は455人中46人が回答した「待遇が悪くなる」でした。
短期間で経験・スキルをあまり身につけないまま転職したり、未経験の業種・職種への転職を繰り返したりすると、そのたびに「給与が1からのスタート」になる可能性が高いです。
専門性やマネジメント経験を持って転職するのでなければ、転職回数が増えるほど待遇が悪くなる結果に。
また「転職回数が多くなると、受かる企業の規模や知名度が目に見えて下がった」という人もいました。
以下、実際に寄せられた回答を紹介します。
- 転職回数が多いと正規社員として採用されづらくなり、紹介予定派遣や派遣として選ばれることが多くなりました(30代女性、4回転職)
- 転職回数が増えるほど、給与面が下がりがち(40代男性、4回転職)
転職回数が多いと、必ずしも待遇が悪くなるわけではありません。
専門性の高いスキルやマネジメント経験などを転職ごとに積むことで、収入アップするケースもあるからです。
実際に何度も転職しながら、キャリアアップと年収アップを実現している人も多数います。
ただし、無計画で転職活動を行うと転職先も決まりにくく、焦った結果、正社員から非正規というカタチで転職する羽目にもなりかねないので注意しましょう。
待遇ダウンを避けるためにも、計画性をもって転職活動を行っていきましょう。
4位 年齢が高くなることで転職を難しく感じる
4位は455人中41人が回答、「年齢が高くなることで転職を難しく感じる」がランクイン。
2回目以降の転職は、当然のことながら1回目よりも年齢があがります。
企業によっては応募に年齢制限を設けていたり、明記はしていなくても年齢で落とされることも。
年齢とともに深まってきた経験や専門性を武器にして転職するのでないかぎり「若い人材のほうが有利」と感じる人が多いようです。
「同じ専門職なら、将来性や柔軟性を見込まれて若い人のほうが有利になる」ということもあるかもしれませんね。
以下、実際に寄せられた回答を紹介します。
- 1回目よりも自分の年齢が上がっていることが少しデメリット。やはり若い人の方が採用されやすい(30代女性、3回転職)
- 年齢が上がってくるので、希望する業種に就職するのが難しいと感じるようになる(40代男性、3回転職)
年齢が高くなることを、転職のデメリットと捉えすぎないようにしましょう。
アンケートでは「若い人のほうが有利」という回答もありましたが、同じ転職回数でも、20代の3回と40代の3回とでは印象が違いますよね。
20代だと「20代でもう3回も転職しているのか」と驚く人もいるかもしれませんが、40代の3回だと妥当なところではないでしょうか。
最近は30代・40代の転職市場も活況を呈しています。
『JACリクルートメント』や『エンミドルの転職』などミドル層に強い転職エージェントもあるので、ぜひ活用してみてください。
「年齢の割にスキルや経験が未熟」「自信がない」という人は、「建設業」「運送業」「営業職」「医療・介護職」といった人手不足の業界や職種への転職をおすすめします。
5位 転職後に求められる経験・スキルが高い
5位は455人中24人が回答した「転職後に求められる経験・スキルが高い」です。
2回目以降の転職では、年齢があがり「即戦力」「スペシャリスト」として期待されることも多くなるため、選考がシビアになるのですね。
「期待を感じてプレッシャーになった」という人もいました。
また採用後についても「即戦力を求められるので、役に立たないと思われたら試用期間で解雇」という厳しい回答が寄せられています。
以下、実際に寄せられた回答を紹介します。
- 中途採用、かつ、転職回数が増えるので、社会人としての基礎力や即戦力を必ず求められる(30代女性、3回転職)
- 2回目のほうが年齢が上がっているので、求められる経験やスキルが高くなる(40代男性、3回転職)
転職回数に比例して、求められる経験やスキルが多くなることは避けようがありません。
転職後に経験やスキルを求められるのが辛い人は、これまでの実績が問われにくい仕事を選びましょう。
即戦力や結果をすぐに求められない「未経験歓迎」や「経験不問」の求人も一定数あります。
『営業職』や『販売職』などは、専門的な資格や特別なスキルがなくても採用されやすいので、選択肢に入れてみてはいかがでしょうか。
他にも転職するごとに得た知見や、資格取得を成し遂げたエピソードなどアピールするのもおすすめです。
6位 転職そのものへの悪いイメージが根強い
6位は455人中23人が回答した「転職そのものへの悪いイメージが根強い」でした。
「退職・転職の理由をきちんと説明しても敬遠された」という経験をした人も。
企業や担当者によっては、複数回転職することへのネガティブなイメージが強いのかもしれません。
とくに「短期間での離職」「転職回数が多い」「異業種からの転職」について、悪いイメージを持たれたと感じた人が多くなりました。
以下、実際に寄せられた回答を紹介します。
- 理由がどうであれ、「退職した」という事実をネガティブに捉える企業が多かったと感じました(30代男性、5回転職)
- 履歴書が長くなるので、ぱっと見の印象が良くない(40代女性、5回転職)
残念ながら、転職回数が多さに比例して良い印象はもたれない傾向にあります。
『リクナビNEXT』が採用担当者に実施したアンケートによると、「転職歴は何回目くらいから気になりますか?」という質問に対して3回目がダントツで多かったことからも、転職3回以上の人は要注意です。
(参照:リクナビNEXT『「転職回数」を企業が気にするのは何回目から?』)
悪い印象を払拭できるような転職の動機や職務経歴、スキルなどをアピールするようにしましょう。
印象を挽回できるか不安という人は一度、「キャリアコーチング」に相談してみてはいかがでしょうか。
印象をよくする面接対策や、これ以上転職を繰り返さなくてすむよう、適職や適性をアドバイスしてもらえるでしょう。
7位 転職回数の多さに比例して採用されにくい
7位は455人中12人が回答、「転職回数の多さに比例して採用されにくい」でした。
長続きしないと思われたり、年齢で不利になったりして、採用されにくくなっていると考えられます。
目立ったのは「書類選考で落とされる」という回答でした。
一方で「書類選考通過率は下がったが、面接までこぎつければ不利に思う点はなかった」という回答も。
転職回数が多い場合、採用担当者の警戒心を解いて、かつ興味を持ってもらえる書類の書き方がポイントになりそうです。
以下、実際に寄せられた回答を紹介します。
- 1回目と比べて内定をもらいにくい(20代女性、2回転職)
- 書類審査の通過率が下がり、面接に進めることが少なくなった(50代男性、6回転職)
「転職回数が多く採用されにくいのではないだろうか」と不安を抱いている人は、転職回数をあまり気にしない業界・職種を目指してみてはいかがでしょうか。
リクナビNEXTが採用担当者に実施したアンケートによると、「転職歴は何回目くらいから気になりますか?」という質問に対して「気にならない」という回答も15%ありました。
(参照:リクナビNEXT『「転職回数」を企業が気にするのは何回目から?』)
企業によっては転職歴を気にしないところもあるわけですね。
とくに外資系やベンチャー企業、ITエンジニア職、営業職は転職回数に対して寛容とも言われています。
明確な転職理由やビジョンがあれば回数は関係なく採用へとつながりやすいので、ぜひチャレンジしてください。
今回のアンケートの回答でも、転職回数が多いと「書類選考」でつまずくケースが多かったため、応募書類を工夫して作成すると良いでしょう。
500人に聞いてみた!転職2回目以降のメリット7選
続いて「転職2回目以降のメリット」についても聞きました。
回答数が多かった順に、上位7つまでをランキング形式で紹介します。
ダントツの1位は「転職活動時のアピールポイントが増える(181人)」でした。
続けて2位「企業選びのポイントがわかる(74人)」、3位「好条件で転職できる(61人)」、4位「転職の準備がスムーズ(50人)」となります。
以降、5位「面接慣れする(42人)」、6位「入社後の仕事開始がスムーズ(41人)」、7位「希望条件が明確になる(21人)」の結果となりました。
経験・スキル・資格を上手にアピールして企業のニーズとマッチしたら、好条件の職場に転職できそうですよね。
また「企業選びのポイントがわかる」「希望条件が明確になる」がランクインしていることから、ミスマッチを防ぎやすくなるというメリットもありそうです。
なお「メリットはない」と答えた人は15人でした。
では各ランキングの詳細を含め、具体的な回答を紹介します。
1位 転職活動時のアピールポイントが増える
ダントツの1位は485人中181人が回答、「転職活動時のアピールポイントが増える」です。
複数の企業で経験を積むと企業にアピールできる経験・スキル・能力が増え、アピールポイントが企業にマッチすれば「即戦力」と評価されることも多くなります。
ちなみに経験・スキルがアピールできるのは、同業種・職種への転職だけに限りません。
「異業種であっても、社内の環境整備等は他の企業を参考にできる部分がある」「異業種ならなおさら、応用できる幅が広がる」という意見も寄せられています。
以下、実際に寄せられた回答を紹介します。
- 面接で言える内容や履歴書に書ける内容が増える(20代女性、2回転職)
- 複数の企業に在籍していた場合「色々な業界を見てきた」とアピールができる(40代男性、2回転職)
- 経験値が上がっているため転職しやすかった。とくに人材が必要な職種は有利だと思う(50代女性、5回転職)
2位 転職先企業を選ぶポイントがわかる
2位は485人中74人が回答、「転職先企業選びのポイントがわかる」です。
いくつかの企業で働く経験を積んだことでそれぞれを比較できるようになって、視野も広がります。
2回目は募集要項や面接時の雰囲気などから、「より自分に合う企業」「よりよい条件の企業」を見極め、比較検討しながら転職活動できたという人が多数。
1回目の転職で「失敗した」と感じ、その失敗と反省を生かして企業研究したという人もいました。
以下、実際に寄せられた回答を紹介します。
- 複数の会社での勤務を経験していると、転職の際、多角的な視点で企業を見る事ができる(20代女性、2回転職)
- 企業を見る目が肥えてくること(40代男性、2回転職)
- 「今度転職する際はここに注意すべき」とわかる(50代男性、3回転職)
3位 好条件で転職できる
3位は485人中61人が回答した「好条件で転職できる」がランクイン。
とくに同業種・職種への転職で「経験者採用」された人たちからの回答が目立ちました。
経験者であれば高い給与を提示されたり、金額についての交渉もしやすくなったりします。
「経験豊富なベテラン」と呼べる年齢層の人だけではなく、20代の若手からも「収入があがった」「待遇がよくなった」という回答が寄せられています。
また「2回目以降は転職者が多い業界に行きやすくなるため、希望条件の交渉がしやすい」という意見もありました。
以下、実際に寄せられた回答を紹介します。
- 同業種・職種への転職なら経験者採用になるので、給与がアップする傾向がある(20代男性、4回転職)
- 賃金面で考慮してもらいやすい(40代男性、5回転職)
- 同職種での転職でしたので、経験をお給料に反映していただきました(50代女性、4回転職)
4位 転職の準備をスムーズに行える
4位は485人中50人が回答した「転職の準備をスムーズに行える」がランクイン。
一度転職を経験しているため、転職活動の段取りがうまくなったという人が多数いました。
「全体の流れがわかっている」とか「前回の履歴書や職務経歴書を活かせる」という意見が多く寄せられています。
また転職活動だけではなく「退職手続きがスムーズだった」という人もいました。
以下、実際に寄せられた回答を紹介します。
- 前回の経験があるので、転職準備をするのもそこまで手間取りませんでした(20代女性、2回転職)
- 初めての時はどう動いていいかが手探りだったが、流れとかもわかっているので戸惑わずにスムーズに動くことができました(30代女性、4回転職)
- 履歴書・職務経歴書を書くのがとてもスムーズだった(40代男性、4回転職)
5位 転職回数に応じて面接慣れする
5位は485人中42人が回答、「転職回数に応じて面接慣れする」でした。
面接であまり緊張しなくなったり、面接官から聞かれることが事前に予想できて回答の準備がスムーズになったりという回答が多数。
落ち着いて面接に臨めれば、印象もよくなりそうですね。
また「面接で聞きたいことを聞けるようになった」という人も複数人いました。
以下、実際に寄せられた回答を紹介します。
- 面接がどんな雰囲気かを1回目で把握しているため、落ち着いて対応できる(30代女性、3回転職)
- 面接官が採用したいと思っているかが、面接中にわかるようになった。採用されなさそうな時はこちらも早めに面接を終わらせることにした(40代女性、6回転職)
6位 入社後の仕事開始までをスムーズに行える
6位は485人中41人が回答した「入社後の仕事開始がスムーズになる」となりました。
同業種・職種への転職で経験が活かせるのはもちろん、異業種・職種への転職でも「適応能力が高くなっている」というメリットがあるようです。
また複数回転職するうちに電話応対やビジネスマナーなど社会人としての基礎力も身につく点も、転職先でスムーズに仕事開始できることにつながるでしょう。
面接でその点をアピールできれば、採用にも有利になりそうですね。
以下、実際に寄せられた回答を紹介します。
- 色々な職場を経験しているため、その職場ごとに適応する能力が高くなっている(20代女性、3回転職)
- 「どのように会社に馴染んでいくか」という点で、1回目の転職の経験が活かせる(50代男性、3回転職)
7位 働きたい会社の希望条件が明確になる
7位には485人中21人が回答、「働きたい会社の希望条件が明確になる」がランクイン。
1回目の転職を経て、「収入」「働きやすさ」「やりがい」など、「自分が仕事に求める条件」が見えてきたという人が多数。
2回目以降の転職では「転職の目的・転職先に求めること」がよりはっきりするため、企業研究や面接・職場見学で確認すべきことも明確になりますね。
条件に照らし合わせて「この会社は違うな」という見極めがしやすくなるので、ミスマッチや失敗を繰り返す可能性が少なくなるでしょう。
「1回目は収入を重視したが、2回目はやりがいや長く勤務できるかを大切にした」と、転職1回目と2回目で希望条件を大きく変更した人もいました。
以下、実際に寄せられた回答を紹介します。
- 給料などの条件がより明白になっている(20代男性)
- 初めての転職の時と比較して、「自分が重視したいポイント」について具体的に理由付けができるようになった(30代女性、3回転職)
転職回数の多さは不利になると言われがちですが、今回のアンケート結果をみたところ、メリットがあることもわかりました。
これまでの転職活動の経験値が活かせるため、「転職の準備」「企業選び」「面接」などをスムーズにこなせるでしょう。
また、計画的に転職している人は、転職回数を重ねるごとにスキルや経験をしっかり積んでいます。
そのため、アピールポイントも前回の転職より増えているので、有利に転職活動が行えるというわけです。
目的・目標をもって一貫性のある転職を重ねれば、キャリアアップや年収アップを実現できる転職も可能なので、キャリアプランを立てて転職するようにしましょう。
2回目以降の転職活動で内定を勝ち取るコツ
1回目と2回目以降の転職希望者では、企業が求めているものや見ているポイントが違ってきます。
2回目以降の転職活動で内定を勝ち取るコツは次のとおり。
- 2回目以降の転職が不安なら転職エージェントへ相談する
- 履歴書・職務経歴書の作り込みと面接対策をする
- 複数の職場で働くことで得た経験やスキルをアピールできる転職先を選ぶ
それぞれのコツについて解説していきます。
1、2回目以降の転職が不安なら転職エージェントへ相談する
2回目以降の転職に不安を感じているなら、ぜひ転職エージェントへ相談してみてください。
転職を2回どころか、3回、4回と複数回してきている人にも、多数アドバイスしてきているからです。
2回目以降の転職だからこその悩み相談もできますよ。
- 転職1回目と2回目以降の違いは?
- 2回目以降の転職活動で気をつけるポイントは?
- 前職の退職理由はどうすればいいかな?
- 2回目の転職が早すぎるけど大丈夫だろうか?
- 2回目どころか3回目以降は更に厳しい?
とくに、1回目の転職とは異なる『魅力的な自己PR』や『納得感のある退職理由・志望動機』を用意する場合には助かります。
転職2回目以降だからこそ気をつけるべきポイントが色々と出てきたりするからですね。
転職支援制度が充実。
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異業種転職もしっかりサポート。
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20代・フリーター・未経験の求人に強い。
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2、履歴書・職務経歴書の作り込みと面接対策をする
2回目以降の転職活動で内定を勝ち取るコツは、
- 退職理由
- 志望動機
- 転職の明確な目的
をしっかりと整理し、履歴書・職務経歴書の作り込みと、面接対策をしておくことです。
今は転職が珍しい時代ではないため、転職2回目というだけで企業に敬遠されることはまずありません。
しかし、退職理由や志望動機、転職の目的があいまいだと、
- また、すぐに辞めるのでは
- 安易に転職を繰り返しているのでは
と思われ、採用に至らない理由になってしまいます。
せっかく採用して育てた人材に短期離職されては困るため、書類でも面接でも必ずチェックされます。
履歴書・職務経歴書の作り込みと面接対策に不安がある場合、転職エージェントへ無料登録して、模擬面接を受けてみるのもおすすめです。
プロの第三者の視点から、書類の中の不備や、面接時の受け答え、逆質問などについてもアドバイスしてもらえます。
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3、複数の職場で得た経験やスキルをアピールできる転職先を選ぶ
複数の職場で得た経験やスキルをアピールできる転職先を選べば、転職活動に活かせることでしょう。
当アンケート項目『2回目以降の転職活動で感じたメリット』内で、「アピールポイントが増える」が500人中181人回答とダントツ1位だったことからもわかります。
とはいえ、全く畑違いの仕事への転職を目指していて「活かせるスキルがない」と考える人もいるでしょう。
その場合は、前職と目指す仕事の共通点を見つけ、「前職のスキルをどのように活かせるか」をアピールしてください。
たとえば、美容師の仕事で身についた「傾聴力」や、エステサロンのカウンセリングで身についた「プレゼンテーション能力」などは、『営業職』でも重宝されるスキルです。
前職で身につけたこと、できること、得意なことを一つひとつ棚卸しして、活かせるスキルや経験をアピールしましょう。
2回目以降の転職は不利なのかアンケート調査のまとめ
複数回の転職経験がある500人にアンケート行ったところ、「2回目以降の転職ならではのデメリット」第1位は「退職・転職理由を考えるのが大変」でした。
退職理由の内容や伝え方によっては不利になってしまうため、採用担当者が納得する理由を用意しようと苦労する人が多いようです。
複数回の転職に対して警戒感やマイナスイメージをもつ採用担当者もいるため、長続きしないと思われて不利だと感じた人もいました。
反対に2回目以降の転職ならではのメリットでは「アピールポイントが増える」が1位に。
異業種・異職種への転職であっても、異なる業界で身につけた経験・スキルが評価されるという回答もありました。
退職理由をきちんと準備して、企業が欲しがる経験・スキルをアピールできれば、2回目以降の転職でも不利にならずにすすめられるでしょう。
自分ひとりで準備したり不安が消えない場合は、転職エージェントの活用もおすすめです。