景気動向や社会情勢などの影響を受けやすい飲食業界ですが、美味しい料理の提供や、お客さまと関わることによって、大きなやりがいを感じられる仕事でもあります。
しかし、飲食業界で働いていると以下のような悩みを抱え、転職が頭をよぎる人も多いのではないでしょうか。
- 給料が安い
- 長時間労働が常態化していて心身ともにきつい
- 店の入れ替わりが激しく安定的に働けない
人手不足の飲食業界では、常にたくさんの求人募集が行われており、選択肢は多数あります。
あまりの数の大きさに労働環境の悪い、いわゆるブラックと呼ばれる企業や飲食店に転職してしまうケースも。
そこでおすすめしたいのが、今回紹介する「飲食業界おすすめ転職サイト&エージェント8選」の活用です。
企業の審査や虚偽記載がないかチェックした上で求人情報を提供しており、転職エージェントでは転職活動を徹底サポートしてくれます。
さらに飲食業界に特化している転職サイト&エージェントばかりなので、なかなか見つけられないような求人に出会える可能性もありますよ。
飲食業界におすすめの転職サイト&エージェント8選
まずは、以下の基準をもとに選定した「飲食業界おすすめ転職サイト&エージェント8選」をチェックしていきましょう。
それぞれの特徴や、どのような求人を扱っているのか紹介しているので、転職サイト&エージェント選びの参考にしてください。
『フーズラボ』は在職中でもスムーズに転職が可能
- 求人数は飲食業界最大級(※1)
- 年間20,000人以上が相談(※2)しており、転職ノウハウが豊富
- 内定後の条件交渉を任せられるので、希望条件で転職できる可能性が高まる
在職中でもスムーズな転職活動が期待できるのは『フーズラボ』です。
飲食業界の転職サポート実績が豊富なうえ、入社先との条件交渉も任せられるからですね。
「書類添削」「面接対策」などのアドバイスをもらえて、面接の日程調整や「給与」「勤務時間」などの交渉も任せられます。
さらにオンライン面談も可能なので、フーズラボのオフィスに出向く手間もありません。
忙しく働いており、転職活動にかけられる時間が少ない人も、楽になるはずです。
転職エージェントだけではなく転職サイトとしても使えるので、気になる方はまずどんな求人があるかチェックしてみてはいかがでしょうか。
※1、2「フーズラボ」公式サイトより(2024年4月4日時点)
雇用形態 | 正社員 |
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対応職種 | 店長候補、料理長候補、ホールスタッフ、キッチンスタッフ、調理見習い・調理補助、寿司職人、鉄板調理、うどん職人・そば職人、天ぷら職人、焼き鳥職人、パティシエ、ブーランジェ、ソムリエ、バーテンダー、バリスタ、ピッツァイオーロ、販売スタッフ、レセプション、スーパーバイザー、本部スタッフ、エリアマネージャー、商品開発、営業管理職・経営幹部、ウェディングプランナー、栄養士・管理栄養士、女将・和装ホール、生産加工(精肉・鮮魚・青果など)、スーパーフロア・小売、スクール講師、その他(仕事内容) |
求人対応エリア | 全国 |
運営会社 | 株式会社クオレガ |
公式サイト | https://foods-labo.com/ |
『クックビズ』は転職と同時に転居したい方におすすめ
『クックビズ』は転職と同時に転居したい方におすすめの転職エージェントです。
クックビズには「賃貸会社の紹介」や「賃貸物件の仲介手数料割引制度」があるからですね。
慣れない土地での転職・転居は不安なものですが、転居サポートがあればスムーズに新生活を始められるのではないでしょうか。
「社員寮・社宅つき」の求人も数多く扱っています。
また、転職支援実績が豊富なので、適切なキャリアプランの提案が受けられるのも特徴のひとつです。
「ガラッと環境を変えて、心機一転したい!」という方には、クックビズをおすすめします。
※1、2「クックビズ」公式サイトより(2024年4月4日時点)
雇用形態 | 正社員、契約社員、業務委託、アルバイト・パート |
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対応職種 | ホール・サービススタッフ、調理・キッチンスタッフ、店長・マネージャー(候補)、料理長・シェフ(候補)、製菓、パティシエ、製パン、ブーランジェ、ソムリエ、バーテンダー、バリスタ、SV・エリアマネージャー(候補)、営業管理職、経営幹部、本部職(人事、業態・メニュー開発等)、ウェディングプランナー、販売スタッフ、女将・和装ホール、栄養士・管理栄養士、スーパーフロア・小売、生産加工(精肉・鮮魚・青果など)、その他職種 |
求人対応エリア | 全国 |
運営会社 | クックビズ株式会社 |
公式サイト | https://cookbiz.jp/ |
『itk』は希望をしっかりヒアリングしてくれる
『itk』は希望をしっかりヒアリングしてくれる転職エージェントです。
希望をしっかりヒアリングするからこそ、「経験や能力が生きる仕事」「希望に沿った仕事」など、マッチング精度の高い求人紹介が可能となります。
また飲食関連企業とのパイプも太いため、書類選考通過率が高いのも特徴。
「面接に同行してくれる」「入社後に仕事上の悩みが出てきたら相談できる」など、サポート体制も充実しています。
他の転職エージェントで「希望に合わない求人ばかり紹介されてしまった」「アドバイザーの対応が不十分で、不満をもった」という人は、一度itkに相談してみてはいかがでしょうか。
itkは「FOODJOB(フードジョブ)」という転職サイトを運営していますので、まずはFOODJOBで気になる求人があるか確認してみるのもおすすめです。
雇用形態 | 正社員 |
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対応職種 | 支配人、料理長、料理長候補、店長候補、エリアMGR候補、人事スタッフ、和装スタッフ、調理スタッフ、ホールスタッフ |
求人対応エリア | 全国 |
運営会社 | 株式会社itk(株式会社アイティーケー) |
公式サイト | https://i-t-k.co.jp/ |
『フードコネクト』は面接が不安な方におすすめ
フードコネクトは「転職したいけど、面接が不安」という方におすすめです。
フードコネクトなら、希望すればアドバイザーが面接に同行してくれるからですね。
もちろん事前の面接対策も実施してくれますので、「どうしても面接が苦手」「緊張してうまくアピールできない」と心配している方におすすめします。
雇用条件は書面で提示してもらえるので、「入社してみたら、面接で聞いていた内容と違う」というミスマッチも防ぎやすいです。
「加工技術者・調理スタッフ」の求人を専門的に扱っているので、加工・キッチンの仕事をしたい方は、ぜひフードコネクトに相談してみてください。
雇用形態 | 正社員 |
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対応職種 | キッチン・調理業務・加工・梱包・陳列・販売・管理・その他付随する業務など |
求人対応エリア | 一都三県、静岡県、愛知県、その他 |
運営会社 | 株式会社ネクチャ |
公式サイト | https://foodconnect.jp/ |
『ペコリッチ』は独立を視野に入れた転職活動が可能
ペコリッチでは独立を視野に入れた転職活動が可能です。
ペコリッチなら「独立支援制度がある飲食店」なども紹介してもらえるからですね。
非公開求人も含め、チェーン店から個人店まで多様な求人を扱っているのも特徴。
未経験歓迎の求人もあるので、「未経験で飲食業界に入り、独立を目指す」といったキャリアパスも描けます。
非公開求人は公開求人の約6倍(※)もあるので、まずは会員登録して転職サイトで求人を探してみましょう。
ただし扱っている求人は東京都内が中心なので、首都圏以外で転職したい方は別の転職サイト&エージェントを利用してください。
※1、2「ペコリッチ」公式サイトより(2024年4月4日時点)
雇用形態 | 正社員、アルバイト・パート、業務委託 |
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対応職種 | キッチン・調理、サービス・ホール、バーテンダー、洗い場・清掃、販売・レジ、店長候補、デリバリー・配達、製造・仕込み、パティシエ、受付・レセプション、SV・マネージャー候補、ソムリエ、料理長・シェフ・板長候補、その他の職種、本部スタッフ、バリスタ、板前・寿司職人、ウェディングプランナー、精肉加工 |
求人対応エリア | 全国 |
運営会社 | 株式会社ジョイントラボ・エージェンシー |
公式サイト | https://pecorich.jp/ |
『個人店のミカタjob』は体験入店が可能
個人店のミカタjob(コジジョブ)では、一日体験入店が可能な求人を扱っています。
内定をもらう前に「職場の雰囲気」や「仕事の流れ」を体験することで、ミスマッチを減らせると期待できますね。
「8時間勤務」「休みが月6~8日」など働きやすい求人も扱っているので、入社して「こんなはずじゃなかった」と後悔する可能性も減らせます。
またエージェントと店舗担当者がよい関係を築いているので、「応募者の性格とお店の雰囲気が合いそうか」も事前に教えてもらえますし、書類作成・面接に向けたアドバイスも的確です。
エリアマネージャーなどハイクラス向けの求人や、独立支援・のれん分け制度がある求人も扱っているので、キャリアアップや独立を目指す方にもおすすめします。
雇用形態 | 正社員、契約社員、アルバイト・パート |
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対応職種 | ホール・サービススタッフ、料理長・シェフ(候補)、調理・キッチンスタッフ、店長・マネージャー(候補)、営業管理職、経営幹部、販売スタッフ、その他職種、人材コーディネーター、ドライバー 、ホール・キッチンスタッフ |
求人対応エリア | 全国 |
運営会社 | 株式会社フードコネクション |
公式サイト | https://www.kojijob.com/ |
『食バンク』は関西地方の飲食系求人が豊富
『食バンク』は関西地方の飲食系求人が豊富な転職サイト・エージェント。
関西エリアに特化することで飲食店とのパイプが太くなっているため、食バンクでしか扱っていない求人もあります。
飲食店や運営企業との関係が密だと、「企業の雰囲気」「定着率・離職率」「応募書類・面接で気をつけたいポイント」など、提供してもらえる情報もリアルです。
アドバイザーから企業・店舗に対して、「応募者のアピールポイント」を伝えてもらい、内定獲得をバックアップしてもらうことも可能。
「地域が限られているからこそ、サポートがきめ細かい」と考えてよいでしょう。
関西で飲食業界への挑戦・転職を考えている方には、食バンクがおすすめです。
雇用形態 | 正社員 |
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対応職種 | ホールサービス、キッチン、店長(候補)、料理長(候補)、ソムリエ・バーテンダー、パティシエ・ブーランジェ、SV・マネージャー、販売スタッフ、栄養士・管理栄養士、講師、その他の職種、本部職(人事・企画等) |
求人対応エリア | 全国、海外 |
運営会社 | 株式会社ドリームラボ |
公式サイト | https://shoku-bank.jp/ |
『飲食転職.com』は海外の飲食店で働きたい人へのサポートが可能
『飲食転職.com』では海外の飲食店で働きたい人へのサポートも行っています。
具体的には「日本人経営の海外店舗で働けるのか」「就労ビザの取得はどうしたらいいのか」「住む場所の確保が不安」といった悩みを相談できます。
飲食転職.comの運営会社(株式会社ワングリップ)のグループ企業が、海外で日本食レストランなどを運営しているため、海外飲食店のノウハウをもっているのですね。
また月収40万円以上の高収入案件も多く、「独立したい」「店長・料理長になりたい」などのキャリアアップ支援も可能。
「飲食業界でもっと成長するために、新しい環境で挑戦したい」という方におすすめのエージェントだといえます。
LINEで無料相談もできますので、気になる方は気軽に相談してみてはいかがでしょうか。
雇用形態 | 正社員 |
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対応職種 | ホール、キッチン、接客、厨房、責任者など |
求人対応エリア | 全国 |
運営会社 | 株式会社ワングリップ |
公式サイト | https://inshoku-tenshoku.com/ |
職種・仕事別におすすめの飲食転職サイト&エージェント
飲食業界には、さまざまな職種があります。
以下の代表的な職種別に、おすすめしたいフード系転職サイト&エージェントを紹介します。
該当する条件があれば、ぜひチェックしてみてください。
ホールスタッフにおすすめの飲食転職エージェント4選
ホール・サービススタッフ希望者におすすめなのは、次の4社です。
- クックビズ
- フーズラボ
- itk
- 食バンク
おすすめ理由や特徴を紹介するので参考にしてみてください。
クックビズはホールスタッフで長く安定して働きたい方におすすめです。
「正社員ホールスタッフ」「将来の店長候補」の募集が多いからですね。
扱っている業態も「ホテルレストラン」「カフェ」「居酒屋」などさまざまなので、希望に合わせて転職先を選べます。
オープニングスタッフの募集も多数あるので、心機一転新しい職場で頑張りたい方にも向いています。
ホールスタッフ希望なら、まずクックビズには登録しておくのがおすすめです。
※クックビズ公式サイトより(2024年4月4日時点)
フーズラボは「飲食店ホールやサービススタッフの仕事は好きだけど、正社員は激務だから怖い」というイメージがある方におすすめの転職エージェントです。
「残業少なめ」「連休がとれる」といったホールスタッフ求人を紹介してもらえるからです。
首都圏以外の正社員ホールスタッフ求人もありますので、地方でホールスタッフとして転職したい方にもおすすめ。
またジャンルも「カフェ」「居酒屋」「高級レストラン」などさまざまなので、希望に合うお店が見つかりやすいはずです。
ホールスタッフを希望している方は、フーズラボに登録しましょう。
※フーズラボ公式サイトより(2024年4月4日時点)
itkは未経験からホールスタッフになりたい人におすすめの転職エージェントです。
itkは全体の求人数が多く、未経験歓迎の正社員求人も多いからですね。
「面接が苦手な人には同行する」「転職先のスタッフや経営者との相性も踏まえて、転職先の提案をする」など、きめ細やかなサポートも魅力です。
しっかりサポートしてもらえるので、未経験でも自信をもって面接に臨めるのではないでしょうか。
公式サイトでは一部の求人しか見られないので、非公開求人を紹介してほしい人はぜひ登録しましょう。
登録や相談にお金はかかりませんので、安心してください。
食バンクは、関西エリアでホールスタッフとして転職したい方におすすめの転職エージェントです。
関西エリアのホールスタッフ求人が豊富で、扱っているジャンルも豊富だからですね。
「大手・老舗企業運営で福利厚生が充実」「個人経営オーナーのもとで学べる」「調理にも挑戦できる」など、職場の特徴もさまざまです。
未経験から挑戦できる求人もたくさんありますので、幅広い「ホールスタッフ希望者」におすすめできます。
また前職が人手不足の職場だと「辞めないで」と慰留されてしまうことも多いですが、食バンクなら「円満な退職に向けてのアドバイス」や「入社日の調整」も可能です。
関西エリアでホールスタッフとしての転職を希望している方には、食バンクに登録しましょう。
キッチン・調理スタッフにおすすめの飲食転職エージェント4選
キッチン・調理スタッフ希望者におすすめなのは、次の4社です。
それぞれの特徴やおすすめポイントを押さえた上で選ぶといいでしょう。
フーズラボは、「キッチンスタッフとして技術を磨きたい」「専門的な調理スキルを身につけたい」という人にぜひおすすめです。
「ミシュランの星獲得店」「有名店」「老舗店」の求人もあるからですね。
求人数が多いため、「ランチ営業なし」「ホテルだけど夜勤なし」など、働き方の希望に合わせて転職先を選びやすいのもメリット。
調理の世界で活躍したい人は、フーズラボに相談してみてはいかがでしょうか。
未経験からキッチンスタッフに挑戦したい方には、クックビズをおすすめします。
クックビズには調理スタッフの求人が多く、未経験歓迎の案件も多数扱っているからですね。
もちろん経験者なら即戦力として歓迎してもらえますが、「未経験でもやる気があれば歓迎」というお仕事も多いです。
未経験からホテルの調理スタッフになれる求人もあります。
未経験から調理に挑戦したい方は、クックビズで相談しましょう。
フードコネクトは加工技術を磨きたい方におすすめの転職エージェントです。
フードコネクトの特徴は「飲食店のキッチンスタッフ・職人だけではなく、小売店の精肉・鮮魚加工のお仕事に強いこと」だからですね。
職人・加工技術者向けの体系的な研修が用意されていない職場もありますが、フードコネクトなら「新人研修が充実」という企業を紹介してもらえるので安心。
年齢や学歴に関わらず、「職人や加工技術者としてキャリアアップしていきたい」という意欲を持つ方には、フードコネクトをおすすめします。
プラスナビクックはキッチンスタッフ専門の転職エージェントです。
プラスナビクックには飲食店やホテルの調理スタッフ求人もありますが、とくに「介護施設」「病院」「学校・保育園」の求人が多くなっています。
そのため調理職で「景気に左右されない安定した雇用」や「日曜休み」を条件としている方には、プラスナビクックをおすすめします。
「実際の残業時間」「有給取得率」「給与などの条件」といったリアルな情報を提供することにもこだわっているので、安心して利用できますよ。
管理栄養士・栄養士におすすめの飲食転職エージェント2選
管理栄養士・栄養士の資格を活かして働きたい方におすすめなのは、次の2社です。
それぞれのおすすめ理由や特徴を詳しく紹介するので、ぜひ参考にしてみてください。
クックビズはマネジメントに挑戦したい管理栄養士の方におすすめの飲食転職エージェントです。
病院や介護施設の現場で働ける求人のほか、「現場の責任者候補」「本社スタッフとしての勤務」といった求人も取り扱っているからですね。
全国各地に「病院」「介護施設」「給食会社」の求人があるため、どの地域にお住まいの方にもおすすめできます。
栄養士特化型のエージェントではありませんが、栄養士の方もぜひ登録を検討してみてください。
栄養士人材バンクは、転職したい管理栄養士・栄養士に幅広くおすすめできる転職エージェントです。
全国の管理栄養士・栄養士求人を豊富に扱っている転職エージェントだからですね。
非公開求人が多く、栄養士人材バンクでしか扱っていない求人も豊富です。
また栄養士人材バンクのアドバイザーは、「栄養士の業務や職場環境についての理解が深い」と定評があります。
非常勤の求人も多いため、「資格を活かしつつ、働く時間や日数はセーブしてプライベートとのバランスをとりたい」という方にもおすすめです。
店長・店長候補におすすめの飲食転職エージェント3選
店長・店長候補として働きたい方におすすめの飲食転職エージェントは以下の3社です。
各社のおすすめポイントや特徴を紹介するので参考にしてみてください。
フーズラボは、現在も飲食店で店長・店長候補として忙しく働いている人にぴったりです。
フーズラボを「転職サイト」として使う場合、紙の履歴書や職務経歴書も不要でお仕事にエントリーできるので、拘束時間が長い責任者におすすめです。
さらに企業側とのやりとりはチャット形式でできるので、「かしこまった文章を考えなくては」と緊張する必要もなく、気軽に利用できますよ。
飲食店の店長・店長候補の求人が豊富なので、「業態」「エリア」「勤務日・勤務時間」などの希望に合う求人を探しやすいのもメリットです。
もちろん転職エージェントとしても使え、転職活動についての相談もできますので、店長・店長候補として働きたい人はぜひフーズラボに登録しておきましょう。
個人店のミカタjobは、「店長になったあとのキャリア」も見据えて転職したい方におすすめの転職エージェントです。
個人店のミカタjobのアドバイザーに相談することで、「店長になったあと、エリアマネージャーになる」「店長経験を経て独立する」といったキャリアパスを描けるからですね。
実際に個人店のミカタjobを通じて「のれん分け・独立支援制度」「スーパーバイザーへの昇格制度」がある職場へ転職し、やりがいをもって働いている人もいます。
「店長の先」「飲食業界での長期的なキャリア」を見据えている方は、個人店のミカタjobに相談してみてみましょう。
店長・店長候補へのキャリアアップを目指す方には、飲食転職.comもおすすめです。
飲食転職.comなら、「1年目から店長を任せてもらえる求人」などを紹介してもらえるからですね。
「飲食業が好きでも、飲食業でのキャリアパスを想像しにくい」という人は意外に多いもの。
飲食転職.comなら、「店長経験を積んで、将来的には自分のお店をもてたらいいな」「でも自分に店長が務まるのだろうか」といった漠然とした希望や不安についても相談できます。
高収入の求人も多いので、管理職として収入アップ転職を狙う方にもおすすめです。
本部スタッフ・スーパーバイザーにおすすめの飲食転職エージェント3選
飲食業界の本部スタッフ・スーパーバイザーとして働きたい方におすすめの飲食転職エージェントは以下の3社です。
各社のおすすめポイントや特徴をぜひ参考にしてください。
「飲食店の現場から本社勤務に移りたい」という方には、クックビズがおすすめです。
クックビズには「商品開発」「仕入」「スーパーバイザー(SV)候補」などの求人が豊富だからですね。
「いつかは商品開発や店舗開発をしたい」と思っていても、会社側の事情で異動が叶わないことも多いもの。
「希望部署に異動できないまま時間が過ぎていく」と不満を持っている方は、クックビズに相談してみてはいかがでしょうか。
個人店のミカタjobは、「店舗スタッフからステップアップして、将来的にマネージャーになりたい」という人におすすめ。
「店長・店長候補として働いてから、エリアマネージャーにキャリアアップする」といったキャリアパスを描ける求人を紹介してもらえるからです。
昇進のスピードが速い企業も紹介してもらえます。
また「マネージャー経験者の収入アップ転職」の実績もありますので、すでにマネージャーとして活躍している方にもおすすめです。
すでにスーパーバイザー・マネージャーとして活躍しており、転職で収入アップを目指す方には、「enミドルの転職」もおすすめです。
enミドルの求人はハイクラス・ミドル世代向けの総合型転職エージェントであり、飲食店特化型ではありません。
しかし「ミドル層」をターゲットにしていることから、スーパーバイザー・マネージャー職の求人も豊富です。
応募条件として「店長経験」あるいは「スーパーバイザー・エリアマネージャー経験」が求められる求人が多いため、管理職経験者におすすめします。
管理職未経験の方は「クックビズ」「個人店のミカタjob」のほうが使いやすいでしょう。
飲食業界に転職したいときの転職サイト&エージェントの選び方
飲食業界に転職したいときの転職サイト&エージェントの選び方で押さえておきたいのは次の2点です。
それぞれの選び方について詳しく紹介するので、転職サイト&エージェント選びの際は参考にしてみてください。
転職支援を希望するなら飲食に特化した転職エージェントを1社以上選ぶ
転職をサポートしてもらいたい人は、飲食業界に特化した転職エージェントを1社以上選ぶようにしましょう。
なぜなら、キャリアアドバイザーの飲食業界に関する専門的知識や転職支援実績が豊富だからですね。
飲食業界と一口に言っても仕事は多様で、飲食に特化していれば「業種」「業態」「職種」それぞれの専門性を持ったキャリアアドバイザーに対応してもらえる可能性も高いです。
もちろん大手総合型の転職エージェントでも飲食業界の求人は扱っています。
しかし、需要の高い業界・職種の求人が集まりがちなので、飲食業界専任のキャリアアドバイザーの層が厚くない可能性も。
専門性の乏しいキャリアアドバイザーが担当になると、「料理のスキル」や「転職回数の多さ」といった飲食業界ならではのことを理解してもらえず、不満にもつながってしまうでしょう。
もし飲食業界特化型の転職エージェント選びに迷ったら、今回おすすめ8選で紹介している「フーズラボ」や「フードコネクト」に相談してみてはいかがでしょうか。
飲食業界で希望する条件の求人が多い転職サイト&エージェントを選ぶ
全体の求人数の多さではなく、飲食業界で希望する条件の求人が多い転職サイト&エージェントを選ぶのも大切なポイントと言えます。
ついつい「飲食業最大級の求人数」などを謳っている、転職サイト&エージェントを選んでしまいがちではないでしょうか。
飲食業界にはさまざまな仕事があり求人内容も幅広いため、転職サイト&エージェントによっては、特化型でもさらにニッチなニーズに特化したサービスがあります。
たとえば、海外の飲食店に特化した転職サイト&エージェントがあげられるでしょう。
一般的な飲食系転職サイト&エージェントですと圧倒的に国内の求人が多く、海外移住のサポートなども手薄です。
よって海外勤務を希望するなら、海外求人がメインの「和食エージェント」「FindChef-Agent」といった海外飲食店に特化したサービスを選択肢に入れるといいでしょう。
他にも「希望年収」「作りたい料理」など、飲食業界向けの転職サイト&エージェントの公式サイトでは、さまざまな条件で求人検索できるようになっています。
希望にマッチする求人数が多いか、一度チェックしてから登録を検討してください。
飲食業界ならではの悩みを解決できる転職エージェントのメリット3つ
飲食業界への転職で転職エージェントを使う主なメリットは、以下の3点です。
それぞれの詳しい理由について見ていきましょう。
飲食業界でのキャリアプランについて相談できる
原材料の高騰や消費者の嗜好の変化など、移り変わりの激しい飲食業界で安定的なキャリアを築けるのか、不安視する人も多いのではないでしょうか。
転職エージェントを使えば、飲食業界でのキャリアプランについて相談でき、前向きな姿勢で転職活動に取り組めるでしょう。
将来的にどのようなキャリアを積みたいのかが明確になり、目指す目標に向かってモチベーションも高められます。
また目指すキャリアに向かってやるべきことをアドバイスしてもらえたり、「効率的に目標達成できる職場」や「スキルアップ・キャリアアップしやすいポジション」などを紹介してもらえたりが可能です。
飲食業界で長く働きたいと考えているなら、ぜひ転職エージェントを活用して、将来を見据えたキャリアプランの相談にのってもらってください。
休日・勤務時間・給料など飲食業界の難しい条件交渉を代行してもらえる
給料が安くワークライフバランスの実現が難しいと言われている飲食業界。
休日・勤務時間・給料などの条件交渉は転職エージェントに代行してもらいましょう。
飲食業界のことを熟知したキャリアアドバイザーは、交渉術にもたけており、あなたの経験やスキルなどをアピールしながら双方納得できる条件へと導いてくれます。
応募先企業の採用担当者から情報収集を行っており、「実際の残業時間」「休日出勤の数」「離職率」もきちんと把握した上で交渉してくれますよ。
飲食業界の構造や状況を理解している人ほど、条件を控えめに主張したり妥協したりしがちに。
第三者を挟むことで、希望条件を遠慮せずに主張できるでしょう。
飲食業界への転職経験者に行った「飲食業界ならではの転職の悩みアンケート調査」でも、給料や勤務に関する声がありました。
- 「給料が低い。勤務時間が長く、遅い時間まで仕事がある」(21歳 男性/ホールスタッフからホールスタッフに転職)
- 「サービス残業、休日出勤を頻繁にしなければならない」(29歳 男性/営業から副店長に転職)
上記のような不安が解消できるような転職を実現させるためにも、転職エージェントに条件交渉をお願いしてください。
「一日入社体験」や「店舗見学」で職場をより詳しく理解できる
「一日入社体験」や「店舗見学」で職場をより詳しく理解できるのも転職エージェントのメリットです。
厚生労働省の「令和4年雇用動向調査結果の概況」によると、産業全体の離職率が平均15%なのに対し、宿泊業・飲食サービス業の離職率は26.8%と高水準であることがわかります。
実際に職場で働いてみたり、雰囲気を目にしたりすることで、面接で聞いていた内容やイメージしていた環境と合っているか確認でき、早期退職を回避できるというわけです。
飲食業界への転職経験者に行った「飲食業界ならではの転職の悩みアンケート調査」でも、人間関係や人手不足に悩む人がいました。
- 「料理長と険悪にならないように行動や受け答えをするのが大変で悩みでした。」(25歳 女性/ホールスタッフから事務に転職)
- 「人がいなくてなかなか辞めさせてくれない」(40歳 女性/ホールからキッチン・ホール・発注などの雑務に転職)
- 「飲食業は人間関係が重要なので自分を受け入れてくれるかが不安」(46歳 女性/病院調理師から障害者施設・老人施設の調理師に転職)
職場のリアルな部分は、実際に現場に入ってみないとわからない部分も大きいです。
転職エージェント経由なら、職場見学のアポ取りをする手間もかかりませんし、合わないと思った時は断りやすいので、ぜひ「一日入社体験」や「店舗見学」を活用してください。
飲食業界の転職で転職サイト&エージェントを使う際の注意点
飲食業界の転職で転職エージェントを使う際の注意点は2つあります。
それぞれの注意点について詳しくみていきましょう。
職種によっては総合型転職サイト&エージェントと併用したほうがいい
職種によっては、総合型転職サイト&エージェントと併用したほうがいいでしょう。
飲食業界に特化した転職サイト&エージェントだと、店舗勤務の求人が中心で、本部スタッフの求人は決して多いとは言えないからです。
「スーパーバイザー」や「エリアマネージャー」といった求人を扱っている飲食業界に特化した転職エージェントは比較的多いのですが、「経理」「人事」「商品開発」となると少なめです。
以下に、「飲食業界特化型転職サイト&エージェント」と「総合型転職サイト&エージェント」の『職種別求人数』を比較しました。
フーズラボ(飲食業界特化型転職サイト) | 本部スタッフ求人:100件(※1) |
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クックビズ(飲食業界特化型転職エージェント) | 本部職の公開求人:4件(※2) |
doda(総合型転職サイト&エージェント) | 飲食業界の「事務・アシスタント」「企画・管理」の求人:406件(※3) |
※1「フーズラボ」公式サイトより(2024年5月1日時点)
※2「クックビズ」公式サイトより(2024年5月1日時点)
※3「doda」公式サイトより(2024年5月1日時点)
飲食業界に特化した転職サイト&エージェントで扱いが少ない職種を希望する場合は、総合型転職サイト&エージェントを併用するとチャンスを広げられるでしょう。
転職サイトを利用する際は求人情報と実際の条件の違いに注意する
自ら求人検索して応募する転職サイトを利用する際は、求人情報と実際の条件の違いに注意してください。
面接時に話を聞いてみると、掲載されていた内容とは違う条件を提示されることもあるからです。
飲食業界に限ったことではありませんが、とくに人手不足が悩む業種は人材をなんとか集めようと、誇大表現や魅力的な条件を求人情報に掲載するケースがあります。
実際に、飲食業界への転職経験者に行った「飲食業界ならではの転職の悩みアンケート調査」でも、以下のような回答がありました。
- 「求人の掲載内容と実務内容にギャップがある」(男性 35歳/店長候補から店長に転職)
- 「キッチン募集なのに、ホールはどうですか?と言われるなど、募集要項や面接において虚偽表示が多い」(女性 43歳/ホールスタッフからマネージャー候補に転職)
転職前に気付ければいいのですが、なかには労働契約を締結する段階で聞いていた内容とは違う条件を提示する悪質なケースも。
掲載されている求人情報の内容が曖昧だったり、飲食業界にしてはあまりにも高待遇・好条件の募集だったりする場合は注意するようにしましょう。
もし求人情報の見極めが難しい人や断れないという人は、求人情報を精査した上で紹介してくれる、飲食業界に特化した転職エージェントの利用がおすすめです。
【飲食業界】転職エージェントの使い方
転職エージェントの一般的な使い方の流れを紹介します。
体験入社や職場見学の日程は、転職エージェントや応募先企業により異なります。
飲食業界は急募の求人も多く、面談から入社まで1週間程度で決まることも少なくありません。
キャリアアドバイザーとの面談から内定まで、1~2日で終わることもあります。
早く転職したい方はアドバイザーに「急ぎで転職したい」と希望を伝えるといいでしょう。
飲食業界への転職で失敗しないために押さえておくべきポイント
飲食業界への転職で失敗しないために押さえておくべきポイントを紹介します。
自分に合った業態・企業を見極める
転職活動においては、好きな料理ジャンル(業種)やなりたい職種だけではなく、自分に合った業態・企業を見極めることも大切です。
業態とは…
営業手法のこと。飲食業界における業態には、「ファストフード」「ファミリーレストラン」「喫茶」などがある。
例えば同じ「そば」を提供するお店でも、「平日ランチが忙しい、オフィス街の立ち食いそば」なのか「ディナータイムメインのそば懐石」なのかで、休日の取り方や働く時間帯が変わると考えられます。
またコーヒーショップも、「店内でゆっくりできるタイプのカフェ」なのか、「テイクアウトメインのお店」なのかで、働き方が変わるでしょう。
業種だけにこだわっていると、希望の働き方ができないかもしれません。
また企業によって「収入」「休日」「労働時間」「福利厚生」は変わります。
業種や職種以外の部分を事前に確認することで、より満足度の高い転職が叶うと期待できます。
お店に行ってみる
働きたい店舗に実際行ってみるのもおすすめです。
直接職場を見ることで、同僚となるはずのスタッフから接客を受け、サービスや料理の質をチェックできます。
お店(職場)を見に行きやすいのは、飲食業界への転職ならではの特徴と言えるでしょう。
実際店舗に行ってみることで、ネット上の口コミなどではわからない雰囲気を感じられ、「お店の雰囲気がよく、働きたいと思えるか」などが見えてきます。
入店前後のギャップが少なくなるので、実際に店舗を見学するのはぜひおすすめです。
転職エージェントによっては体験入店させてくれるケースもあるので、体験入店可能なら、積極的に利用しましょう。
飲食業界は独立・開業の選択肢もアリ
飲食業界では、「自分好みのカフェをつくりたい」など、独立・開業を目標としている人も多いのではないでしょうか。
独立開業する際の注意点や、おすすめの選択肢について紹介します。
飲食業未経験者の新規開店は難易度が高い
飲食業界未経験者でも、資金を用意し食品衛生責任者と防火責任者(店舗規模により必要)の資格を取り、営業許可を受ければ、飲食店を開業することは可能です。
ただ飲食業未経験者だと、店舗運営が軌道に乗って成功する可能性は低くなると考えられます。
未経験者だと「お客様が満足するレベルの料理や飲み物を提供できるか」「オーダーがたくさん入ったときに、段取りよくさばけるか」といった点に不安が残るからです。
「場所の選定」「市場調査・マーケティング」「コンセプト設計」「資金計画」が甘く、思うように集客できず資金繰りが悪化し、短期間で閉店してしまう可能性も。
「修行」というと大げさかもしれませんが、飲食業未経験の場合はまず開業したい業種・業態の店舗で経験を積んでノウハウを学ぶと、成功の確率を高められると期待できます。
「どうしてもすぐ自分のお店を持ちたい」という場合には、飲食店の開業をサポートしてくれる専門のコンサルティング会社などを利用する方法もあります。
のれん分け・独立支援制度がある転職先を探してみるのがおすすめ
飲食業未経験の人が独立開業を目指す際におすすめしたいのは、のれん分けや独立支援の制度がある企業に入社することです。
のれん分け制度・独立支援制度があれば、開業資金の援助で金銭的なリスクを小さくしたり、フランチャイズで本部のブランド力を利用できたりするからです。
例えば本部所有の店舗を使い、店舗運営だけを委託されるタイプなら、開業のための自己資金はかなり少なく済みます。
独立までの期間に店舗運営のノウハウを学べるので、自信をもって独立できるのもメリット。
のれん分け制度・独立支援制度がある飲食チェーンの例は、以下の通りです。
- カレーハウスCoCo壱番屋
- 来来亭
- 感動スマイルキューブ
注意点としては、「本部ブランドを利用する場合、経営方針・仕入先などの自由度が低いケースもある」などが挙げられます。
また独立支援制度を利用できる条件(勤続年数や実績など)を設けている企業もあるので、独立支援制度を目的に入社する場合は、詳細をきちんと確認しておきましょう。
飲食業界の転職で求められるスキル
飲食業界は未経験歓迎の求人も多い業界ですが、備えておくと高く評価されるスキルや資格もあります。
飲食業界への転職で求められるスキルを紹介します。
接客・販売経験
ホールスタッフ希望の場合、飲食業界未経験でも、接客・販売経験があれば評価されます。
接客・販売を通じて「言葉遣い・マナー」「顧客に合わせた臨機応変な対応力」「段取り力」などが身についていると考えられるからです。
ホールではお客様とのコミュニケーションがお店への印象を左右し、口コミにも影響します。
そのため接客の経験があれば、飲食の経験がなくても「即戦力」としての期待してもらえるでしょう。
「接客の現場で、顧客満足度を高めるために工夫してきた」といった経験も、アピールポイントになります。
もちろん他の飲食店での経験も、大きな武器になります。
調理の経験や調理師免許
調理スタッフの場合は、同業種での調理経験や調理師免許があると、転職に役立ちます。
「調理スキルがあること」を証明できるからですね。
調理師免許がなくても、調理の仕事はできます。
しかし調理師免許を取得することで、調理スキルのみならず「食の管理」「衛生面」に関する知識があることも証明できます。
調理師免許取得を応募条件にしている店舗もあることから、調理師免許があれば転職先の幅が広がるのもメリット。
応募者が多い場合も、調理師免許の有無がライバルとの差別化になりえます。
なお調理系の資格としては、「ふぐ調理師免許」「製菓衛生師」「菓子製造技能士検定」「パン製造技能士」などもあります。
飲食店でふぐの調理をする場合は「ふぐ調理師免許」が必須なので、和食店などの調理スタッフになりたい場合は「ふぐ調理師免許」が大きな強みになるでしょう。
食品衛生責任者の資格
食品衛生責任者は、食品の製造・調理や販売が衛生的に行われるように管理する責任者のことで、具体的には「食品衛生の管理」「従業員への指導」などを担います。
飲食業界への転職を考えている場合、食品衛生責任者の資格を取得するのもおすすめ。
食品に携わる施設には、食品衛生責任者が必ず1人は必要だからです。
そのためどんどん店舗数を増やしている飲食店などでは、アピールポイントになると考えられます。
自治体が実施する「食品衛生責任者養成講習会」に参加し、試験に合格すれば資格を取得できるので、難易度は高くありません。
また「調理師」「製菓衛生師」などは、講習なしで食品衛生責任者の資格を取得できます。
飲食業界の主な業態・職種を紹介
飲食業の業態や職種を紹介します。
飲食業界の主な業態
飲食業界の主な職種は以下の通りです。
ファストフード | 調理時間が短く提供スピードも早い業態。ハンバーガーやサンドイッチのほか、「たこ焼き」「おにぎり」「立ち食いそば」などもファストフードに含まれる。 |
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ファミリーレストラン | 主に家族層をターゲットにした業態であるものの、ビジネスマンや学生など幅広い客層を取り込める。「洋食」「和食」「中華」など料理ジャンルも幅広い。営業時間が長めなのも特徴。 |
居酒屋 | 酒類や料理を提供する業態。大型店や小規模店まで規模は幅広い。近年では居酒屋から専門レストランなどに業態転換する店舗も増えている。 |
バー | 本格的にお酒を楽しむための業態。カウンターごしにバーテンダーなどのスタッフが接客する。夜0時以降に酒類を提供する場合は、「深夜における酒類提供飲食店営業の営業開始届出手続き」が必要。 |
ダイニング | 食事する場所を提供する業態で、レストラン・食堂などで一般的。幅広い料理ジャンルと組み合わせられる業態で、価格帯もさまざま。 |
喫茶・カフェ | コーヒーショップで定番の業態で、軽食なども提供する。「マンガ喫茶」「猫カフェ」「庭園カフェ」「薬膳カフェ」など、コンセプトにこだわった喫茶・カフェも人気。 |
テイクアウト | 商品を持ち帰り形式で提供する業態。「弁当屋」などで採用されている。テイクアウト専門店なら飲食スペースが不要なので、小さなスペースで営業できる。 |
ホームデリバリー | 自宅などお客さまが指定いた場所に料理・飲み物を配達する業態。デリバリー専門店なら飲食スペースが不要なので、小さなスペースで営業できる。 |
立ち飲み | 立ったままお酒を飲むお店。ひとりでも立ち寄りやすいという特徴がある。立ったままなので「ちょっとだけ飲みたい」という人が多く、回転率が高い。また小さなお店でも営業しやすい。 |
実際には、複数の業態を組み合わせた店舗もあります。
また普段はダイニングとして営業している店舗が、定休日やランチタイムとディナータイムの間に、バーチャルレストランとしてデリバリー専門店を運営するケースも。
「希望の働き方に合う業態」「経験を積みたい業態」を選びましょう。
飲食業界の主な職種
飲食業界の主な職種は以下の通りです。
ホール | 店舗での接客全般を担う職種。対応力やコミュニケーションスキルが求められる。 |
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キッチン・調理 | 調理のほか、「仕込み」「盛り付け」「洗い物・キッチンの清掃」などを担う。調理スキルはもちろん、段取り力も求められる。「シェフ」「料理長」といった立場になると、メニュー考案能力や指導力も必要。 |
デリバリー | 店舗からお客様の自宅などへ料理を届けるスタッフ。店舗に直接雇用されずに、フードデリバリー会社に所属・登録して働く方法もある。 |
店長 | 店舗の責任者。オーナーと店長が同じ店舗もある。店舗のオペレーションスキルやコミュニケーションスキルのほか、「リーダーシップ」「指導力」「分析力」「責任感」なども求められる。 |
スーパーバイザー | チェーン店で、店舗スタッフの教育や店舗への指導などを担う職種。「リーダーシップ」「コミュニケーションスキル」「分析力」などが求められる。 |
販売促進・マーケティング | 売上アップのための施策を企画する仕事。主に本部スタッフが担う。 |
商品開発・メニュー開発 | 店舗で提供する料理のレシピを考えたり、既存レシピを改善したりする仕事。生産コストの検討なども行う。主に本部スタッフが担う。 |
店舗開発 | 新規出店のための「競合調査・分析」「物件選定」「店舗のコンセプト設計」などを行う仕事。分析能力や大家・売主との交渉スキルなどが必要。 |
ホールスタッフやキッチンスタッフは経験不問のことも多いです。
一方スーパーバイザーなどは、「店長経験が必要」などの条件が定められていることも。
本部スタッフを希望する場合には、「最初から希望職種に就けるわけではない」と認識しておきましょう。
飲食業界から異業種へ転職するコツ
飲食業からのキャリチェンジを視野に入れている人もいるのではないでしょうか。
飲食業界から異業種へ転職するコツを紹介します。
飲食業界で身につけたスキルをアピールする
まずは、飲食業界で身につけたスキルをアピールしましょう。
未経験の業界に転職する場合であっても、新卒とは違うので、「社会人として飲食業界で身につけた能力」をアピールする必要があります。
例えば飲食業界での接客経験で得たコミュニケーション能力や、店長・スーパーバイザー経験で身についたマネジメントスキルは、他業界でも活かせます。
スキルをアピールする際のコツは、「応募する業界や職種で評価されるスキルに絞ること」や「スキルを証明できる、具体的なエピソードや数字を伝えること」です。
スキルや経験の言語化に悩んだら、転職エージェントに相談してみましょう。
飲食業界の経験を活かしやすい業界・職種に転職する
とくに業界にこだわりがない場合には、飲食業界の経験を活かしやすい業界・職種に転職するのがおすすめです。
飲食業で培った「コミュニケーション能力」「気配り」などを評価してもらいやすい職場なら、採用の可能性が高まると考えられるからです。
具体的には、「接客・販売職」「営業職」「介護職」などでコミュニケーション能力を生かせます。
また飲食業界と関連が深い業界としては、食品業界もあります。
「飲食業界以外であれば、業界にこだわらない」という人は、「経験を生かせる業界」という視点で選んでみてはいかがでしょうか。
他業界で評価されるスキル・資格を身につける
他業界で評価されるスキルを身につけたり、資格を取得したりするのもおすすめです。
中途採用者には即戦力としての働きを求める会社も多いので、他業界で重宝されるスキル・資格があれば、採用選考で有利になると考えられます。
例えば経理職だと、「簿記資格があれば未経験者でも応募OK」という求人が多いので、簿記の資格を取っておくのがおすすめ。
またプログラミングのスキルを身につけて、飲食業界からIT業界に転身する人もいます。
「転職のためにスキルを身につけました」「資格を取得しました」と伝えれば、転職に対する熱意もアピールできます。
希望の業界・企業に合わせたスキルを身につけましょう。
独立希望なら「事業承継マッチングプラットフォーム」の利用もおすすめ
飲食業界でキャリアを積んできた人の中には、「独立したい」「自分のお店をもちたい」という目標をもっている人もいるでしょう。
独立の意志が固まっている人は、「事業承継マッチングプラットフォーム」の利用も検討してみてはいかがでしょうか。
店舗をまるごと引き継ぐ後継者になれたり、飲食事業の譲渡を受けられたりするからです。
たとえば、次のような飲食関連の案件を扱う事業承継マッチングプラットフォームがあります。
興味がある人や、事業承継マッチングプラットフォームの詳細を知りたい人は、ぜひサイトをチェックしてみてください。
飲食業界おすすめ転職エージェント・サイトを利用する際によくある質問
飲食業界おすすめ転職エージェント・サイトを利用する際に、よくある質問を以下にまとめました。
わからないことや気になることがある人は、チェックして疑問を解決してください。
A.大きな違いは転職活動のサポートがあるかどうかの違いです。
転職サイトは求人検索から入社まで自分一人で転職活動を進めていくのに対し、転職エージェントはキャリアアドバイザーが求人紹介から面接対策、条件交渉など幅広く転職活動をサポートしてくれます。
転職サイトと転職エージェント両方の機能を利用できるサービスもあります。
どちらも無料で利用できるのが一般的です。
転職サイトは企業や飲食店から求人広告の掲載料金を受け取り、転職エージェントは求職者が入社した時点で成功報酬を受け取る仕組みになっています。
A.転職希望者のプロフィールを見た企業や飲食店からスカウトメールが届くサービスのことです。
スカウトメールとは、獲得したい人材に向けて「自社で働きませんか」というお誘いのメールのこと。
直接お誘いがくるため、求人を探す手間も省け、特別な条件提示が行われることもあります。
スカウトメールを不特定多数に自動送信している転職サイトもあるので、スカウトサービスの詳細を必ず確認した上で利用してください。
A.サイト上に掲載されていない非公開求人の紹介も可能です。
転職エージェントでは、非公開で採用活動を行いたいと考える企業や飲食店からの求人も保有しています。
非公開求人の中には、「他社に新店オープンを知られず、採用活動を行いたい企業」や「応募が殺到する人気店」などの求人も含まれており、条件やキャリアなどにマッチしていれば、非公開求人も紹介してもらえます。
ただし、非公開求人の内容や保有数などは転職エージェントによって異なり、希望すれば必ず紹介してもらえるわけではないので注意しましょう。
A.転職のサポートに学歴や年齢などの制限は基本的に設けていません。
飲食業界には、スキルがあれば学歴・年齢など関係なく活躍できる求人も多くあるため、転職サポートも問題なく受けられます。
人手不足の今、「人柄」「やる気」などを重視して採用する企業や飲食店も。
ただし、深夜帯(午後10時~午前5時まで)は「労働基準法第61条」に基づき、18歳未満は働けないため、募集内容によっては年齢制限があることを理解しておきましょう。
「中卒」「50代」の正社員転職の支援実績がある転職エージェントも存在しています。
学歴や年齢が気になる人は、転職エージェント登録時に確認してみてください。
まとめ
飲食業界の転職を希望する人は、飲食に特化した転職サイト&エージェントの利用がおすすめです。
人手不足が常態化している飲食業界の転職は、一見すると簡単に思われがちですが、そうではありません。
チェーン展開している大手企業から個人経営の店舗までさまざまで、業態や職種、外食産業だけでなく中食産業など実に幅広いのが飲食業界の特徴です。
トレンドやニーズも流動的で、選択を誤ると転職を後悔する可能性もあるため、戦略的な転職活動がポイントとなってくるでしょう。
今回、とくにおすすめしたいのは飲食業界に特化した転職エージェントです。
業界に精通したキャリアアドバイザーのサポートを受けながら転職活動を行うことで、満足度の高い転職が期待できます。
現在、飲食店などで働いていて転職を考えている人も、これから飲食業界を目指したい人も、ぜひ記事を参考に転職活動をスタートさせてください。
- 調査対象:飲食業界への転職経験者
- 調査日:2024年5月25日~28日
- 調査方法:インターネットによる任意回答
- 調査人数:32人(女性19人/男性13人)