「派遣エンジニア」には、
- さまざまな企業の開発・技術に触れることで視野が広がる
- 短期間で多くの経験ができる
といった正社員にはないメリットがあります。
また、派遣には未経験からできる仕事もあるため、「プログラミングの勉強はしたけれど、実務経験がなくて正社員就職できない」といった場合にもおすすめです。
ただし、「未経験可」の仕事は、”経験者に比べて時給が低め”など、条件の良くないケースも少なくありません。
しかし、派遣エンジニアとしての実績を積み重ねることで、さらにやりがいの持てる仕事に挑戦できたりします。
そうやって少しずつ経験を積み、スキルを身につけて、より高度な仕事へとスキルアップしていけるのが派遣エンジニアのメリットといえるでしょう。
当記事では、IT・エンジニア系におすすめの派遣会社を様々な視点から調査し、結果が良かった順にランキング形式でご紹介。
IT・エンジニア系におすすめの派遣会社ランキング|各社の口コミや強みも紹介
ではさっそく、IT・エンジニア系で働きたい人におすすめの派遣会社をランキング形式で紹介します。
なおランキングは、以下をもとに編集部が独自に順位付けしています。
アンケート調査で得た結果をもとに各派遣会社の口コミの紹介、編集部が調査した各社の強みも紹介しているので、選ぶ際の参考にしてみてください。
【1位 パーソルクロステクノロジー】多数のエンジニア職種を取り扱う
パーソルクロステクノロジーでは、「IT」「クリエイティブ」「機電」と幅広いエンジニア職種を扱っていますが、とくに得意とするのはIT系。
エンジニアの登竜門である「評価・検証」から開発エンジニアまで、あなたのスキルややりたい仕事に合わせた求人選びができます。
業界内でも大手「テンプスタッフ」のグループ会社であることから、社会保険や有給休暇などの福利厚生も充実。
交通費に関しては、他社に先がけ2019年4月から全案件で支給を開始しています。
「完全オンライン登録」にも対応しており、最短で登録から5日前後でお仕事がスタートできるのも嬉しいですね。
求人エリアは、首都圏・大阪・兵庫・愛知が中心となっています。
- IT・システム系エンジニアに強い
- 全案件で交通費支給
- 完全オンライン登録に対応
- 正社員登用を目指せる求人が多い
- 希望にぴったりの仕事を探してくれた。契約更新のたびに面談を行い丁寧に対応していただいた。(社内SE)
- 大手企業との取引が多く、規模の大きいプロジェクトに参加できたことはとても貴重な経験だった(テストエンジニア)
- 面談までの流れがなかなか進展しにくい案件もあった(Webコーディング)
【2位 エンジニアガイド】 ものづくり系エンジニア求人に強い
エンジニアガイドは、スタッフサービスグループが運営する、ものづくり・IT業界・WEB業界に特化した派遣会社。
なかでも、自動車・産業用機械・医療機器・電気・電子機器といった「ものづくり系エンジニア」の求人に強く、扱う職種の割合は、
となっています(※)。
また、ITエンジニア求人は都市部に集中しているものの、「ものづくり系エンジニア」の求人は北海道・東北・東海・中国・九州でも充実しており、地方にお住まいでも、お仕事が見つかりやすくなっています。
一方で、「時短」や「週2~3日」といったパートタイマー的な求人はほとんどありません(※)。
求人の90%以上(※)がフルタイム勤務であることから、しっかり稼ぎたい方向けの派遣会社と言えます。
※調査日2020年7月22日
- ものづくり系エンジニアに強い
- 地方を含めた全国に求人がある
- 求人数が多い
- 迅速な対応をしていただき、丁寧な説明もあった。時給の交渉もしてもらい、希望金額以上になって満足だった(CADオペレーター)
- 応募してからのレスポンスが早く、派遣先について当方の要望を聞いてくれ、時給もそこそこよかった(システムエンジニア)
- 会社自体に不満はないが、最終的には営業しだいなところがある。スキルに不安のある営業もいる(CADオペレーター)
【3位 リクルートスタッフィング】大手・高時給の案件を多数取り扱っている
リクルートスタッフィングでは、リクルートのグループ会社をはじめ、大手企業の案件を多数扱っています。
公式サイトで社名公開しているものを見ても、そうそうたる企業との取引実績があるとわかります。
また、リクルートスタッフィングは以下のように時給が高い求人案件も多数取り扱っています。
- システムエンジニア:2,640円
- サーバーエンジニア:2,590円
- プログラマー:2,375円
- 運用・管理:2,294円
エン派遣が2018年に行った調査によると、IT系職種の時給は2,164円、技術系職種は1,778円ですから、リクルートスタッフィングの時給相場がいかに高いかがわかります。
ただし、リクルートスタッフィングのエンジニア求人は、8割以上が東京都内、残りの約2割が神奈川・千葉・埼玉、愛知、大阪となっています。(2020年7月22日時点)
- 大手企業・高時給の案件が多い
- 東京都内の求人が中心
- 保険料の安いリクルート健康保険に加入できる
- 優良な企業で働けて、お給料もよかった。福利厚生もしっかりしていて健康診断を受けられるのも良い(プログラマー)
- 多数大手の仕事を取り扱っている。東京で働きたいと思っている人には良い(プログラマー)
- 魅力的な求人が多かったが、倍率が高いため社内選考で落ちるところばかりだった。自分の実力不足のせいだが求職中は心が折れた(Webデザイナー)
【4位 メイテックキャスト】キャリアアップ支援に力を入れている
メイテックキャストは、単に派遣先を紹介するだけではなく、登録スタッフのキャリアアップ支援に力を入れている派遣会社。
期限付きの「登録型派遣」だけでなく、派遣先への「直接雇用」、メイテックへの「無期雇用(無期限でメイテックと雇用契約を結ぶ)」といった道も選べます。
またメイテックキャストには、多彩な「CADの無料研修」があるのも特徴。
実務に直接役立つ内容となっており、働きながらのスキルアップが期待できます。
- 「紹介予定派遣」や「直接雇用」など多様な働き方が選べる
- CADの無料研修が受けられる
- 2DCADや3DCADなど、業務を進めるに当たって必要となる専用ソフトの使い方を徹底的に学べる研修がこまめに受講できるのは、自身のスキルアップが着実に見込め、とても助かっている(CADオペレーター)
- 大手だけではなく、規模の小さい地元優良企業の案件も多く、安心して任せられた(CADオペレーター)
- 案件の鮮度や新着案件の紹介や更新という点は他社の方が優れていたと思う(CADオペレーター)
【5位 type IT派遣】手厚いサポート体制を求める方におすすめ
- 1人を3人体制でサポート
- 大手・有名企業の求人を多数扱う
- 公式サイトではエンジニアに役立つ情報を掲載
type IT派遣は、ITエンジニアとクリエイターに特化した派遣会社で、転職サイト「type」や人材紹介サービス「type転職エージェント」の姉妹サービス。
両サービスの実績とネットワークを活かし、IT・Web業界の求人を幅広く扱っています。
手厚いサポートのある派遣会社を利用したいなら、type IT派遣がおすすめ。
営業担当・キャリアコーディネーター・アソシエサポートの3名体制でサポートしてくれるからです。
実際にtype IT派遣を利用しているスタッフからは「キャリアコーディネーターと営業担当の情報連携が密で、条件にマッチした案件を数日で案内してくれる」といった声が聞かれます。(※)
また、大手企業や有名企業の求人を多く扱っているのもポイントの一つ。
正社員での入社は難しいような大手企業でも、派遣社員として働けるチャンスがありますよ。
公式サイトでは「転職に役立つ情報」が掲載されており、「エンジニアに役立つトピックス」など、エンジニアに関するさまざまな情報が得られます。
登録や面談はオンラインでできますが、東京の求人しか扱っていないので、利用するかをよく考えてくださいね。
※「type IT派遣」公式サイトより(2024年6月時点)
【6位 レバテックフリーランス】リモートワークの派遣求人を多数持つ
- リモートワークの派遣求人を多数扱っている
- さまざまなエンジニア系の職種を扱っている
- 短期案件の求人あり
レバテックフリーランスは20年続くIT専門のフリーランスエージェントです。
リモートワークで働きたいならレバテックフリーランスがおすすめ。
一部リモート・フルリモートの派遣求人を多数扱っているからです。
リモートワークで扱っている職種は、サーバーサイドエンジニアや社内SE、セキュリティエンジニアなど多彩。
扱っている求人の75%以上がリモート求人(※)なので、リモートワークをしたい人にとって外せないサービスとなっています。
サポートは、ITの専門知識を持ったコーディネーターが担当。
丁寧なヒアリングで、希望に合った求人を紹介してくれます。
数は少ないものの、短期案件や経験が少ない人でもOKな求人があるので、ぜひ登録を検討してください。
※「レバテックフリーランス」公式サイトより(2024年6月時点)
【7位 テクノウェイブ】最短3日後に就業も可能
- 最短3日後の就業も可能
- 「Pマーク」「ISMS認証」を取得している
- 派遣社員に技術サポート・技術研修を行っている
すぐにでも働き始めたい人は、テクノウェイブがおすすめ。
最短3日後に就業が可能だからです。
公式サイトから登録した後は、即日面談も可能であり、急募の仕事があれば最短3日後には働き始められます。
登録や面談でも来社の必要がないので、スピード就業が可能に。
創業20年以上の実績があり、取引企業は「トヨタグループ」「「NTTグループ」といった大手優良企業も多数名を連ねています。
IT業界に特化した派遣会社であり、業界に精通したなスタッフがキャリアプランからプライベートのことまで相談にのってくれます。
勤務実績が10年以上の派遣スタッフも多数おり、定着率の良さも特徴。
また、情報セキュリティー体制には万全を期していて「Pマーク」「ISMS認証」も取得していることも、IT業界に特化した派遣会社として信頼度が上がるのではないでしょうか。
派遣社員には、技術サポートや技術研修などを行っているため、キャリアアップを目指している人にも利用しやすいサービスです。
【8位 パソナ】未経験でもITエンジニアとして働ける
- 未経験者採用制度「Engineer-Pass」がある
- 業界トップクラスの求人数
- 約1,600種類あるe-ラーニング講座が受けられる
IT業界の求人を専門に扱っていた「パソナテック」は、2022年10月に「パソナ」に吸収分割されたため、パソナはIT業界にも強い派遣会社に。
未経験でもITエンジニアとして働きたい人は、パソナがおすすめ。
未経験者採用制度「Engineer-Pass」があるからです。
「Engineer-Pass」はパソナの正社員として入社した後、3ヶ月間の充実した研修でITエンジニアになれる制度。
ITインフラエンジニアとして独り立ちした後は、パソナと取引実績のある600社以上の企業へ配属されます。
IT・エンジニアとして働いたことのない人でも3ヶ月の研修で、「ネットワークエンジニア」「サーバーエンジニア」「セキュリティエンジニア」といったエンジニア職に就けます。
「本当に未経験者で大丈夫なの?」と不安になる人もいると思いますが、入社の93.6%が「業界未経験」(※)なので心配はいりませんよ。
さらに研修では、挨拶から名刺交換、ビジネスマナーなど、社会人の基本を学べる「ビジネススキル研修」も実施。
社会人経験が浅い第二新卒の人にも利用しやすいのではないでしょうか。
エンジニア経験のある人には、業界トップクラスの求人数の中からあなたの希望に合った求人を紹介。
約1,600種類あるe-ラーニング講座やキャリアコンサルタントのアドバイスももらえるので、未経験の人も経験のある人もぜひ登録を検討してくださいね。
※「パソナ」公式サイトより(2024年6月時点)
【9位 パーソルエクセルHRパートナーズ】パナソニックグループで働きたい人におすすめ
- パナソニックグループの求人が豊富
- 20年以上のエンジニア派遣実績あり
- 資格取得支援制度あり
パナソニックグループで働きたい人は、パーソルエクセルHRパートナーズがおすすめ。
もともとはパナソニックグループが運営する派遣会社だったからです。
現在は、テンプスタッフと同じパーソルグループが運営しており、パナソニックグループの求人も豊富。
20年以上のエンジニア派遣実績があり、業界に精通した技術専任の担当者がサポートしてくれます。
また、パーソルエクセルHRパートナーズのスタッフになると「パナソニック健康保険」に入れるのもポイント。
福利厚生も充実しており、資格取得支援制度もあるのでスキルアップも目指せます。
さらに公式サイトでは、派遣の実情がわかる「知っトク派遣 ここだけの話」や、エンジニアの「職種図鑑」など、役立つコンテンツが多いので、読んでおくと派遣エンジニアとしての知識が増えるのではないでしょうか。
パナソニックグループだけでなく、大手・有名企業の案件も多数扱っているので興味のある人は、一度求人検索をしてみてはいかがですか。
IT・エンジニア系の求人数が多い派遣会社ランキング
IT・エンジニアの求人数が多い派遣会社3社をご紹介します。
ランキング | 派遣会社名 | 求人数 |
---|---|---|
1位 | エンジニアガイド | 42,722 |
2位 | パーソルクロステクノロジー | 5,867 |
3位 | レバテックフリーランス | 4,895 |
(調査日:2024年11月28日)
派遣エンジニアのメリット・デメリットを経験者に口コミ調査
派遣で働いてみたいと思う一方で、
と不安や迷いを感じている人も多いのではないでしょうか。
結論から言うと、エンジニア派遣をやってみた方がよいかどうかは、「仕事に対する考え方」や「キャリアプラン」によって変わってきます。
派遣エンジニアの経験者35人に「派遣エンジニアをおすすめできるか?」と質問したところ、下記の通り、「どちらとも言えない」が過半数という結果に。
- 調査対象:派遣でエンジニアをした経験がある方
- 調査期間:2020年7月5日~7月19日
- 調査機関:自社調査
- 調査方法:インターネットによる任意回答
- 有効回答数:35人
では、経験者の人たちは、エンジニア派遣のどのような部分にメリット・デメリットを感じているのでしょうか。
経験者に聞いた派遣エンジニアのメリット
1位 多くの経験ができる
- 色々な会社に行くため、さまざまな製品や技術分野についての知識および技術を習得できる。自分の得意分野を増やすことができ、会社ごとの開発プロセスも学べる
- 派遣先で携わるさまざまな開発がスキル向上に役立つ。ある分野で必要なシステム技術は他分野でも活かせることが多く、将来特定分野でのエンジニアになるとしても他業種でのシステム開発が必ず役立つ
- 先端技術やいろいろな製品開発に携われる
派遣エンジニアのメリット、アンケート内で最も多くの回答を集めたのは「多くの経験ができる」でした。
さまざまな派遣先で製品開発に携わり、たくさんの技術に触れることで、多くの経験を積むことができ、自身のスキルアップになるという声が多く聞かれました。
エンジニアにとって、経験に勝る学びはありません。
新しい知識や技術、企業ごとの異なる仕事の進め方などを知る機会は、プロパー社員に比べてはるかに多いです。
たくさん経験を積みたいと考えているエンジニアにとって、派遣は満足度の高い雇用形態と言えるでしょう。
2位 仕事の選択・辞める選択ができる
- 複数の案件から自分のスキルに合った案件を選べる
- ライフスタイルやキャリアパスに合わせて仕事が自由に選べる
- 人間関係がごたついた場合やブラックな職場だった場合、後腐れなく辞められる
派遣エンジニアのメリット2位は「仕事の選択・辞める選択ができる」でした。
正規雇用として就職した場合、「自分のやりたい仕事だけができる」という環境はまずありません。
たとえば、コーディングに魅了されてエンジニアになった人であっても、IT営業を任されたり、客先に出向く上流工程の仕事を任されることもあります。
その点、派遣エンジニアであれば、契約以外の仕事をさせることは禁止されているため、自分のやりたい仕事を選んでそれだけをすることが可能です。
また、仕事を始めるタイミングも辞めるタイミングも自分自身で決められます。
自分のスキルやキャリアパス、ライフスタイルに合わせて柔軟に仕事を選べたりと自由度の高い働き方ができるのは、派遣エンジニアならではのメリットと言えるでしょう。
3位 責任が少ない
- プロパー社員としての重い責任を負わずにエンジニアの仕事に集中できる
- アフターフォローへの責任がそれほど重くない
- 与えられた仕事のみを淡々とこなせば良い
派遣エンジニアのメリット3位は「責任が少ない」でした。
派遣は働く期間が限られ、仕事内容も限定的であるためです。
仕事の決定権がないことや、プロジェクト内での立場が強くない、といったデメリットと表裏一体ではありますが、リーダー職を望まない人や淡々と作業することがすきな人にとっては、プレッシャーの少ない雇用形態と言えるでしょう。
経験者に聞いた派遣エンジニアのデメリット
一方、派遣エンジニアのデメリットで圧倒的に多かったのは、「雇用の不安定さ(15人/35人)でした。
「契約が終了したあとに、必ずしも間を空けずに次の仕事が見つかるとは限らない」という不安を抱えている人が多いようです。
ただ、慢性的な人材不足のIT・エンジニア業界では、スキルの高いエンジニアは引く手あまたです。
よほど条件を厳しくしない限り、就業先が全く見つからないわけではありません。
良い条件の就業先で働くためには、一つひとつの派遣先での仕事を誠実にこなして派遣会社の信頼を得ること、そして派遣会社が売る込みたくなるようなスキルや経験をものにしていくことがポイントと言えるでしょう。
IT・エンジニア系派遣におすすめの派遣会社の選び方4つ
エンジニア派遣で働きたいと思った時に、まず初めに悩むのが「どこの派遣会社に登録するか」なのではないでしょうか。
「希望条件に合う」「満足のいく」仕事に就くためには、派遣会社選びはとても大切です。
失敗しない派遣会社の選び方は次の4つです。
派遣会社は2~3社に「複数登録」しよう【おすすめの組み合わせも紹介】
派遣会社は1社にしぼらず、2~3社に登録しましょう。
次のようなメリットを見込めるからです。
ちなみに、株式会社ビズヒッツが行ったアンケート調査では、2社以上の派遣会社に登録している人は全体の約7割にのぼりました。良い条件で働くために、複数登録しておきたいです。
以下、複数登録におすすめの派遣会社の組み合わせをご紹介します。
1.リモートワーク希望な場合におすすめの組み合わせ2社
リモートワークをしたい方には、上記2社がおすすめ。
パーソルクロステクノロジーは、全求人のうち約3割がリモートワーク可(※)。
また、リクルートスタッフィングには、関西と東海在住のITエンジニア・WEBクリエイター向けリモートワーク求人が多数あります。
「通勤が面倒」「人との関わりが苦手」「子育て中なので在宅で働きたい」と、リモートワークを希望している方は、上記2社への登録がおすすめです。
※調査日2024年11月28日
2.正社員を目指している場合におすすめの組み合わせ2社
- 正社員で採用されなかったので派遣で働こうと思っている
- いずれは正社員になりたい
という方は、上記2社に登録しておきましょう。
パーソルクロステクノロジーには「紹介予定派遣」の求人が多数。
紹介予定派遣とは、企業で派遣社員として働いた後、派遣先(企業)と本人の同意があれば直接雇用される制度です。
メイテックキャストにも、一般派遣だけでなく「紹介予定派遣」や「人材紹介(直接雇用)」の案件があるため、コーディネーターと相談しながら雇用形態を選択できます。
3.大手企業で働きたい方におすすめの組み合わせ2社
「大手企業で経験を積みたい」「大きなプロジェクトに関わりたい」という方は、上記2社に登録しましょう。
リクルートスタッフィングは、リクルートのグループ会社の案件が多数。
ほかにも、楽天やLINEなど大手企業の求人も多数扱っています。
エンジニアガイドは、ものづくり系エンジニアに強いことから、自動車・機械・電子機器・化学メーカーなど、そうそうたる企業が取引先としてあります。
正社員では就職が難しい企業で働けるのも派遣の魅力ですよ。
1、IT・エンジニア系に特化した派遣会社を選ぶ
まずは、IT・エンジニア系に特化した派遣会社を選ぶようにしましょう。
特化した派遣会社を選ぶことで、次のようなメリットが得られるからです。
- IT・エンジニア系の求人数が多い
- 扱っている職種が多彩
- 派遣会社のスタッフがIT・エンジニア業界に詳しい
IT・エンジニア職は特殊なスキルを必要とするため、派遣会社によっては求人をほとんど扱っていないことも。
その点、IT・エンジニア業界に特化した派遣会社は、エンジニア系の求人数を豊富に扱っており、「紹介してもらえる求人がない」ことは避けられるでしょう。
なかでも、扱っているIT・エンジニア系職種が多彩なのは大きなメリットの一つ。
エンジニアガイドの公式サイトに掲載されている「エンジニア職種図鑑」では、「ものづくり系エンジニア」8職種、「IT系エンジニア」8職種、計16種類のエンジニア職種が紹介されています。
総合型派遣会社では、「IT・エンジニア系」をひとくくりとして扱っている場合もあり、希望する職種を扱っていないこともあるかもしれません。
しかし、特化型なら希望する職種の求人を紹介してもらえる可能性は高いでしょう。
2、希望条件のあう求人が多い派遣会社を選ぶ
次に、希望条件の合う求人が多い派遣会社を選ぶようにしましょう。
「未経験可の求人が多い」「リモートでできる仕事が多い」など、派遣会社によって、扱っている求人にも特徴があるからですね。
当記事で紹介している派遣会社が扱っている求人の特徴をまとめました。
派遣会社名 | 求人の特徴 |
---|---|
エンジニアガイド | ものづくり系エンジニア求人が多い |
パーソルクロステクノロジー | IT・システム系に強い |
リクルートスタッフィング | 大手案件多数 |
メイテックキャスト | 残業なしの求人が多い |
type IT派遣 | 東京の求人のみ・在宅可の求人多数 |
レバテックフリーランス | リモートワーク案件多数 |
テクノウェイブ | 大手優良IT企業の求人が多い |
パソナ | 即日勤務可能の求人が多い |
パーソルエクセルHRパートナーズ | 関東の求人のみ・50代・60代活躍中の求人が多い |
※調査日2024年11月30日
また、「サーバー・ネットワークエンジニア、時給2,500円以上、通勤時間30分以内、時短勤務」という希望条件を伝えたとしても、全ての条件を満たす求人が見つかる可能性は低いかもしれません。
希望条件に合った求人がない・少ない場合は、何を一番優先するのか、条件の優先順位を決めるようにしましょう。
3、福利厚生や研修制度の充実した派遣会社を選ぶ
福利厚生や研修制度の充実した派遣会社を選びましょう。
充実したプライベートを過ごせたり、働きながらスキルアップができたりするからです。
「レストランや宿泊施設の優待」「派遣で働くとたまるポイントでギフト交換」などの制度がある派遣会社もあります。
また、給料日前に給与の一部がもらえる「前払い制度」を設けている派遣会社も。
さらに、下記のような研修制度が充実している派遣会社を利用すれば、働きながらスキルアップも可能です。
- メイテックキャスト:無料CAD研修制度
- パソナ:未経験者採用制度「Engineer-Pass」
- パーソルエクセルHRパートナーズ:パーソルグループの提携校の講座を優待価格で受けられる
IT・エンジニア系派遣の登録から就業までの流れ
IT・エンジニア系の派遣求人を探していても、派遣会社を利用するのが初めてだと、登録した後どのような流れになるのか不安に思う人もいるのではないでしょうか。
この章では、派遣会社の登録から就業までの流れを詳しく解説していきます。
利用する派遣会社が決まった後の流れは、次のようになります。
上記の流れを知っておけば、焦ることなく就業まで迎えられることでしょう。
1.派遣会社に登録する
利用する派遣会社が決まったら公式サイトの登録フォームから登録しましょう。
主な入力内容は下記のとおりです。
- 氏名
- 住所
- 今までの職務経歴
- スキル
- 希望職種
- 希望条件
スキルを入力する際には、使えるシステムの「開発環境」や「開発言語」を記載するようにしましょう。
また、担当していたプロジェクトの概要や担当業務内容も記載しておくのがおすすめです。
Web登録のみで来社不要、面談を行っていない派遣会社もあります。
条件に合った求人を紹介してもらうためにも、スキルや経験、希望条件は詳しく記載するようにしましょう。
2.仕事紹介
あなたが入力した希望条件やスキルにマッチする求人をコーディネーターが選び、紹介してくれます。
同じエンジニアでも企業の規模によって業務内容が違ってきます。
中小企業であれば「幅広いシステム業務ができる」、ベンチャー企業であれば「新しい開発に携われる」などです。
仕事を紹介してもらう際には、自分がどのような仕事をしたいのかを明確にしておくようしましょう。
3.仕事決定
希望に合った仕事を紹介してもらえたら、派遣会社の担当者と派遣先企業へ行き、仕事内容や条件などの確認を行います。
細かい条件や待遇など、聞きにくいことは派遣会社の担当者がサポートしてくれます。
ITエンジニアの職場は「服装自由」である場合は多いですが、派遣先企業へ行く際はスーツかオフィスカジュアルが無難です。
当日の服装や持ち物は、担当者に確認するようにしてください。
4.就業開始
仕事が決まったら、いよいよ就業開始です。
派遣会社の担当者が同行してくれる場合も多いですが、確認しておくといいでしょう。
仕事内容は、派遣先企業から指示があります。
契約と違うところや疑問があるときは、派遣会社の担当者に相談するようにしてください。
IT・エンジニア系の派遣社員として働く際のよくある質問
IT・エンジニア系の派遣社員として働こうと思っている人の中には、不安なことや疑問がある人もいるのではないでしょうか。
そこで、IT・エンジニア系派遣社員が働く際のよくある質問をまとめました。
IT・エンジニア系の派遣で働こうと思っている人は、ぜひ参考にしてください。
A. 未経験でも紹介できる仕事はあります。
IT・エンジニア業界で働いた経験がなくても、スキルがあれば紹介できる仕事はあります。
また、研修を受けられる派遣会社もあるので、勉強しながらスキルアップを目指す働き方もできます。
A. 残業がある場合もありますが、契約によります。
残業がどれくらいできるかは、仕事を紹介してもらう時点で担当者に伝えておきましょう。
「プライベートを充実させたい」「派遣の間はしっかり働きたい」など、自分のライフスタイルに合わせて仕事を選べるのが派遣のメリットです。
IT・システム業界は残業が多いと言われていますが、派遣社員は基本的に契約した業務以外はやらなくていいため、残業についても「できる・できない・月〇時間以内」など、あらかじめ決めておくようにしてください。
A.40代でもIT業界で派遣社員として働けます。
以前までIT業界には「35歳定年説」がありました。
しかし40代でもIT業界で働いている人は多数います。
40代のエンジニアは、豊富な経験とスキルがあるため、人材不足といわれているIT業界では重宝されることも多いです。
ただし、40代未経験者だと若手に比べて「柔軟性にかける」「体力に不安がある」ことが多いため、IT業界で派遣として働くのは厳しいでしょう。
A. AI開発に強い言語や市場のトレンドにあった言語を習得するといいでしょう。
これからAIがもっと発達していくと予想されるため、AI開発に強い「Python」「C言語」を習得しておくと、仕事を紹介される可能性は大きいです。
また、あらゆる環境で使用できる「Java」は、求人が多く需要も高いです。
「C++」「Go言語」は習得の難しい言語ですが、使えるエンジニアが足りていないので、高い年収が期待できます。
A. 平均時給は約2,430円です。
厚生労働省の「令和元年度 労働者派遣事業報告書の集計結果(速報、一部訂正)」では、情報処理・通信技術者の1日(8時間)あたりの平均額は13,439円。
時給にすると約2,430円となります。
「令和2年度 賃金構造基本統計調査による職種別平均賃金(時給換算)」によると、一般的なエンジニアの時給は経験や能力によってだいぶ差があり、1年目の「その他の情報処理・通信技術者」の時給は1,952円。
20年目のエンジニアの時給は3,221円となっており、派遣の平均時給に一番近いのは5年目の2,297円です。
10年目の時給が2,581円なので、10年以上のキャリアのあるエンジニアであれば、正社員で働いた方が給与は高くなります。
A. 正社員になれる場合もあります。
派遣エンジニアから正社員になるには、次のような方法があります。
【紹介予定派遣で働く】
派遣先の企業に直接雇用されることを前提にしている契約で、派遣期間は最長6ヶ月です。派遣期間が過ぎた後、企業側と派遣スタッフの双方が合意すると、直接雇用として働けるようになります。ただし、必ず「正社員」として雇用されるわけではないため注意が必要です。
【常用型派遣で働く】
派遣会社の社員として雇用され、派遣先企業で働く契約です。一般的な派遣と働き方は同じですが、派遣会社の社員なので派遣終了後すぐに次の派遣先が決まらなくても、派遣会社から給与は支給されます。
上記の以外にも、派遣エンジニアとして働いている間にスキルや経験を磨き、正社員に応募したり、フリーランスになるという手段もあります。
当記事の監修者、相馬正伸氏からのアドバイス
いかがでしたでしょうか。
最後に当記事の監修者、相馬正伸氏からアドバイスいただいたので紹介するので、参考にしてみてください。
私はかつてIT企業の情報処理部門に勤務していました。
IT歴20年を契機に、ITコンサルタントとして独立したいと思い起業しました。しかし起業した当時は、仕事はまったくありません。
私は、仕事獲得のため派遣会社への登録を検討しました。少し調べただけでも数多くある派遣会社。その中で、どこを選べばよいか迷います。
そこで私は、3年後に自社で仕事が回る仕組みづくりを目指すための目的を設定しました。
その目的を達成するために、どのような企業が最適なのか明確にしていきました。そして以下の条件にマッチする派遣会社数社に登録。
- ITコンサルタントとしての実績作りやキャリアアップが期待できる
- 週3日以内の勤務形態、またはリモートワークで対応できる(自社の土台作りのための時間が確保できる)
- 5年後の顧客像に近い企業の案件が多い
登録後は定期的に自分の希望する企業を紹介していただき、相談にも乗っていただきました。
人それぞれで登録する理由は異なるでしょう。まずは将来どうしたいか目的を設定し、入りたい企業の条件を明確にすることが大切だと考えます。
派遣会社側にとっても、希望する企業が明確化され「紹介しやすい」との意見もいただきました。
逆に明確化しないと、理想の企業に巡り合う可能性が低くなってしまうかもしれません。
派遣会社は、求職者の要望にも対応してもらえる強い味方です。待遇面や職場の雰囲気なども、不明な点があれば聞いてみて下さい。
うまく活用して、将来皆様の目的が達成することを願っております。
■監修者プロフィール
アカリンク合同会社 相馬正伸氏
大学卒業後、大手物流会社に営業職として入社。富士通株式会社で10年間医療機関向けのプロジェクト管理を行う。
その後日本初のスマホ(W-ZERO3)に興味を持ち、ウィルコム株式会社へ入社。ソフトバンク株式会社までの10年間は、システム運用設計・システム企画・社内業務改善などを行う。
2018年に独立し、ITコンサルティング会社であるアカリンク合同会社を設立。経済産業省認定のIT導入支援事業者として、ITツールを50種類以上取り扱い、DX推進を行っている。
IT歴25年間で3万人以上のITに関する相談を受け、合計100億円以上のシステム導入に携わる。2022年6月15日に著書『超DX仕事術』をサンマーク出版より発売。
最後に当記事内で紹介した、IT・エンジニア系派遣におすすめの派遣会社ランキング一覧を掲載しておきますね。